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Vol.30 ムーンライト・セレナーデ 座キューピーマジック [座キューピーマジック]

5年前の公演『愛をあたえることに疲れた天使と愛を奪うことに疲れた魔女の物語』の再演。
今回はグレン・ミラーでおなじみ『ムーンライト・セレナーデ』に題名を変えての再登場。
でも私は前の題名が好きだなぁ。

前の『愛天使愛魔女』(命名あんぱんさん)ではとても感動した私。
なんとしてでも観たかったのに今週の土曜は出勤。
今回は無理かな〜…と思っていたら、公演2日目にふってわいた本社出張。
かなりシボラレタ出張ではありましたが、おかげで公演3日目を観ることができました。
人生苦ありゃ楽あるさぁ〜っ。

というわけで、今回もカミサンを出し抜いて1人。
さすがにスーツでムサイ男が1人ってのも恥ずかしかったです。
平日の中日だったので、観客も少ないだろうと思っていたら、意外に(失礼!)ほとんど席がうまっている様子。
やっと(失礼!)人気が出てきたのかキューピーマジック。
こういうご時世だからこそ、ヒューマンなものが欲しくなるのです。

で、感想。長い前置きでごめんなさい。
遠藤純一が昔付き合っていた彼女と別れる時に言われた言葉ですが、やはり考えさせられる『あなたは私にやさしくしてくれた。でも私を愛してはくれなかった』。
はっはっは。私も遠い昔に似たようなこと言われたことあります。ここまでダイレクトじゃないけど。
女性って未だによくわからん。
『どんな人がいい?』って聞くと『やさしい人』。『この人のどこがいい?』って聞くと『やさしいところ』なんて言って、さもやさしさを求めているようなフリをしているくせに、いざとなると『それはやさしさじゃない』とか『やさしさだけじゃ駄目』とか言うし。(今更私の暴露話をしてどうする?)
…まあ、そんなこともあって、とっても人事とは思えない脚本な訳です。

前回見たのが結婚してすぐの頃。もうあれから5年もたったんですね。
『どきどきしてあったか〜い気持ち』『この人かもしれない』『いつか冷めてしまう時が来たら』『君とだけ戦うことに決めた』
5年前はまだ恋愛ってのが身近だったせいもあるのか、芝居を観ていてすごく身につまされるというか、心が直接震えるような共感を覚えた記憶があります。
それから5年経って、結婚して子供も生まれてから観ると、なんだろぅ…とても懐かしいというか、ほほえましいような気持ちでした。

音叉って知ってます?自分の心が音叉だとすると、前回は直接音叉をたたかれたような感じ。
それに比べ今回は、ちょうど鳴っている音叉を近づけられた(共鳴ですね)ような感じとでも言いますか。
すみません理数系なもので。
私だけなんだろうか。遠藤純一にも手塚留美にも共感することができます。
それは自分1人の中に愛を与える部分と愛を奪う部分が共存しているってことなんでしょうか。

一番印象的だったのは、ラストで遠藤純一の肩というか胸に顔をうずめる手塚留美。
気の強い女性が一瞬見せる弱さが、とっても出ていました。
以前『嘘つきジェントルマン』で可愛いホステスを演じた岡野佐多子。素晴らしいです。
客出しでお話したかったのですが、キンチョーしてお顔もまっすぐ拝見できませんでした。
すみませんでした。
今回も素敵な公演。ありがとうございました。


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