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新潟県中越地震体験記8 [新潟県中越地震・災害]

(あるかないかわからない)災害対策本部に、積載車で報告に出かけた団員たちが、驚きの情報を持って帰ってきました。

なんと、この積載車の無線機は、壊れていたのだそうです(汗)。
道理でうんともすんとも言わないはず。
取りあえず本部員の携帯用無線機を借りて、他の部を経由して本部と連絡を取ることになりました。
無線機は、10月10日の秋期消防演習の時点では正常だったので、その後いつ壊れたのか、もしかして地震のショックで壊れたのかもしれません。
そんなことで壊れる無線機もどうかと思うのですが、逆に言うとそれだけ地震の凄まじさを表しているということかもしれません。
一時は孤立した消防団かと思われたのですが、これで本部とのつながりが出来て、ようやく組織的な行動が出来るようになりました。
未だに揺れが収まる気配はありません。
本部からの指示は、朝まで交代で警戒にあたれとのこと。
班編成を行い、担当の時間までは各自睡眠を取ることになりました。

住民の皆さんは、自宅から毛布や布団などを持ち込んで雑魚寝。
玄関先の廊下までいっぱいいっぱい。足の踏み場もないような状態です。

震度3以上の大きな地震は、2時間で10回を数えました。
(最初の15分以後)18:34 震度6弱、18:36 震度3、18:57 震度3、19:36 震度4、19:45 震度4。
この他に小さな揺れは数えきれないくらい。
もうこうなると、揺れているのかいないのか、よくわからなくなってきました。

飛行機やヘリコプターの音が時々聞こえてきます。
きらめくような星空の中、星をぬうようにして飛行機の灯りが明滅しています。
最初の地震から、ようやく3時間になろうとしていました。
明日の朝まではまだ8時間もあります。
長く暗い夜は、まだ始まったばかりでした。


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GEN11

温泉好ゾウさん
nice!ありがとうございました。
最近、日本沈没をDVDで見て、またあの頃のことを思い出し、枕元に懐中電灯を出しました。
何事も、継続するのって難しいですね。
by GEN11 (2007-01-31 19:06) 

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