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Vol.58 ムーンライト・セレナーデ 座キューピーマジック [座キューピーマジック]

2年ぶりに行ってまいりました。座☆キューピー・マジック公演。
他の観客には迷惑と思いつつも、またまた子連れのお騒がせ4人組です。
大変失礼いたしました。

子連れなもんで行きの新幹線はネットで指定席を取りました。
家にいながらにして列車の指定席が選べるなんて、すごい時代になったもんですね。
準備万端滞りなく…なんていう時には想定外の出来事が降ってくるのが人の世の常。
波瀾万丈な一日がワタシたち家族を襲ったのでした。

天気予報通りに前の晩から降り続いた雪。
朝になってみると結構積もっていましたが、まあコレくらいはいつものこと。
雪にはめっぽう強い上越新幹線。どちらかと言うと、心配なのは駅までの道路です。
なんせ今回は指定席ですから乗り遅れたら大変です。余裕を持って家を出発しました。

出発してみると道路はそれほどでもありませんでした。
雪による渋滞もなく除雪車に捕まることもなく、いつも停める場所を探すのが大変な駐車場ではすんなり停められ…駅までは順調でした。駅までは。

ふと見上げた到着列車案内に、すでに出たはずの前の新幹線が表示されたままになっています。
ま、その時は深く考えていませんでしたが、実はそれには大変な意味があったのです。

予約した新幹線のチケットをゲットし、カミサンと子供たちがトイレに行ってくると、構内アナウンスがありました。
何と雪による停電があり、新幹線が十数分遅れ。ワタシたちが乗る予定の新幹線は30分ほど遅れるとのこと。さらに以後の新幹線は運転見合わせ…。
思わず顔を見合わせるワタシとカミサン。

「どうする?」

「30分遅れると間に合わないかも」

ということで、指定はあきらめて次にくる1本早い新幹線に乗ることに。
在来線は通常通り動いているようで、続々と新幹線ホームに人が流れていきます。
ホームで待っていると1本前の新幹線が入ってきます。とそこへ構内アナウンス。

「東京到着時刻は次の新幹線でも5分ほどの違いになる見込みです」

なぬ?それなら何とか間に合うかも。
ということで、開いたドアを目前にして乗車の列から急遽離脱。
結局当初予定していた列車に乗ることにしました。

その後、遅れてきた新幹線に余裕で乗り込み、指定席にゆったり座ってやれやれでしたが、大宮まで来た所でまさかの足止め。発車の見込みなし。東京行きの人は他の新幹線に乗り換えろとの指示が。
大宮からはぎゅうぎゅう詰めでずっと立ちんぼでしたが、何とか開演15分前に滑り込むことができました。

そんなこんなで波瀾万丈なキューピーマジック観劇の幕開けでした。
以下ネタバレあります。ご注意ください。



『ムーンライト・セレナーデ』は5年ぶりの演目。
久しぶりは久しぶりなんですが、そもそもキューピーマジック観劇自体が2年ぶりなので、久しぶり感まるでなし(意味不明)。
ある意味、肩肘張らずに普段通りの自分で観ることができました。

やはりでこぼこ感は感じますね。
これはプロデュースなのでしょうがないこととは思いますが、劇団だった時の一本筋の通った一体感と安定感、キラキラした透明感みたいなものが懐かしくもあります。
ただ逆に言うと、でこぼこ感が意表をつくと言うかハラハラワクワクさせてくれるので、何度も観てみたいと思わせる部分もあります。
昔からのファンとしては、役者の人数が多いので台本に無理が出ないか心配にならないという利点もありますよね(笑)。
ま、これはよほど演目に精通していないと享受できない利点ではありますが、人数的なことを言えば、毎回マルチキャストで公演を観られるのも利点ですね。ワタシも近くなら何度も通いたいんですが。
そんなこんなで、プロデュースはプロデュースの良さもあるとは思いますので、これからもまだまだ観続けていきたいと思います。
この中から「言葉のキャッチボール」ができる役者さんがどれだけ出てくるのか、それが一番の老後の楽しみです。

でも、さすがに「リダイヤル」ってのは時代を感じますよね。
遠藤純一宅のあのタイプの電話ならいくら何でも「着信履歴・発信履歴」くらいあるでしょう。
いっそのこと黒電話にするとか、時代を現代でなくしてしまったらどうかとも思いました。そうだ非通知という設定もありますかね。
黒サンタの「コードレス〜」って台詞もそうですが、今の若い人たちにはどう受け取られているのでしょうか。老婆心ながら気になってしかたありません。
キューピーの演目にはいろんな所で電話が小道具として出てくるのですが、携帯電話やスマートフォンが物語の鍵となる演目はまだありませんね。
そんな意味でも、今の若い人たちが違和感なく受け入れられるような新作、なども期待していいのかな?なんて思います。
「携帯メールは二度着信音を鳴らす」なんていかが?(爆)

さて冗談はおいといて…。
今回特に惹かれたのは金子良夫のキャラクターですね。
どちらかと言うとぶっ飛んだ役柄なんですが、かなり現実的というか「いるいるこんな人」っていう感じで、妙に説得力がありワタシにとってはとても新鮮でした。
狙ってたのかどうか…。プレゼントの紙袋を持って登場する時は、とっても軽々と持ってたんですよね。中身を知ってるワタシは「あれっ今回脚本変えた?」と思ったほど。だから中身が消化器とわかった時のギャップがすごい。これって演出なのかな?と思いました。だとしたらさすがです。



「僕は君とだけ戦うことに決めた。君はどうだ?」

いつ聞いてもグッとくる台詞です。
自分が「この人と結婚したい」と思った時って、いつ、どこで、何がきっかけだったんだろう?
今考えるともう、うすぼんやりとしてしまっていますが、確か夜中に一人でドライブ中、山の上の観光用道路からカミサン家の灯りを見下ろしていた時かな?いや、今となっては灯りが見えたのか、見えた気がしただけなのかすら、はっきりとはしませんが。
子供たちにそんなこと言うと「それってストーカーじゃね?」とか言われそうな、そんな青臭い昔のことまで思い起こさせる素敵な公演でした。
皆さんはいかがでしたか。

20121205.jpg

今回劇場に入ってみて何だか少しずつ子連れが増えているような気がしました。
ワタシとしては心強い限りですが、子供の声が不快な方には申し訳ないなといつも思います。
でもまた観に行く時には連れて行くことになると思いますので、お許しください。

さてその後、帰りに東京駅まで行くと大変なことになっておりました。
大雪による停電の影響で、新幹線ダイヤが乱れに乱れ、お昼過ぎの新幹線が夕方ようやく到着するという大混乱。
とりあえず来た新幹線に乗ろうということで列にならんでいたところ、それほど長く待つこともなく新幹線が到着。無事に座ることもできました。
家に帰ってみると、2日間降り続いた雪は大変なことになっており、さらにその後も降り続いて、月曜日には通勤に支障が出るほどの、この時期としては記録的な大雪でした。
いやはや。

ところで、さすがに4人連れになってきて、いよいよ出費がバカにならなくなってきました。
チケット代、交通費、食事代、お土産代、全部ひっくるめると10万円コースですからね。
次回はクルマにしてみようかなと思っています。
本多劇場に駐車場がありましたよね、確か。
それなら土曜のソワレを観てゆっくり帰る手もありかなって気がします。

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GEN11

アキオさん
そっとnice!をありがとうございます。
by GEN11 (2013-01-27 14:28) 

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