譲る大人たれ

新学期が始まり二週間ほどたちました。
毎年そうですが、入学式が終わったばかりの時は、通勤時に違和感というか、いつもと違う景色を感じます。

集団登校でいつも先頭だったあの子は卒業しちゃったんだなぁ、とか、後ろを歩いてたあの子が今度は前に来てるな…ということは上級生になったんだ、とか。
でもそれも、もう少し経つと見慣れた景色に変わって、ワタシの気持ちも落ち着いてくるのでしょう。


（フリー素材：ゴゴンのイラスト素材KAN）

そして、小学生の集団登校とは逆に、最初はバラバラの中高生。
何ヶ月も一人で歩いている子もいて、あの子はまだ友達ができないのかなぁ？とか心配していると、ある時、他の子と笑いながら歩いているのを見かけて、ホッと胸をなでおろしたり。

近所の子供たちでもないし、知り合いの子供でもない、まったくの通りがかり。
改めて考えると、なに他人の子供のことを心配してんの？って思いますが…やっぱり変ですか？
ま、ここで声をかけたりなんかしたら、最近ならアウトでしょうねw。

毎年毎年春がやって来るたびに感じる…なんだ？、この感じ。
社会人になってからも感じる、新学期の香りなのかもしれません。



通学路、当然、子供たちが横断歩道を渡ろうとしているときは、必ず車を止めますよ。
後ろに車がいなくてワタシ1台の時でも止めますし、後ろに何台も車がいる場合はなおのこと止めます。
忙しい通勤時間にはた迷惑なワタシですが、横断歩道に横断者がいる場合は停止が決まり。
子供たちには決まりを守る大人もいるってところを見せたいのです。
道を譲る人もいるし譲らない人もいる。
電車だって、席を譲る人、譲らない人、いますよね。
そういうところをたくさん見せることで、子供たちにはあるべき自分を考えてほしいと思っています。
そして、考えた結果、「譲る大人」になってくれるといいな。

これからの時代を担う子供たち。
何をしてもらえるか、よりも、何ができるか、を常に考える大人になってほしい。
してほしいことをしてあげる大人になってほしい。

横断歩道を渡る子供たちをフロントガラス越しに見ながら、そんなことを心の中で願いつつ見送るワタシです。


『この先横断歩道あり』

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