SSブログ

古式にのっとり [育児]

今年のお雛様。
うちの娘が進学して一人暮らしを始めれば、来年からはもう飾ることもないでしょう。
今年が最後かも?ということで。
娘は受験勉強で忙しいため、ワタシと息子が慌てて飾りました。

例の宮内庁の方が推してた本来(京都式)の並びでお内裏様を並べています。

IMG_4009.jpg

本来は、向かって右側が上座。
天皇陛下がお座りになるのは基本向かって右側なのだそうです。

ところが、京都御所にて昭和天皇の即位の礼の際、天皇陛下は中央、皇后陛下はその後ろ、向かってやや右寄りにお座りになったとのこと。
それを東京の伊勢丹だか高島屋だったかが、正面から見た位置関係に合わせてお雛様を飾ったのが発端で、今のように向かって左側にお内裏様を並べるのが関東式として広まってしまったのだそうです。
京都市が何度も申し入れをしたが東京の百貨店は受け入れてくれなかった、と件の宮内庁職員は悔やんでおりました。
即位の礼に合わせるのなら、お内裏様を中央、お雛様を向かって右奥にずらして置くべき。
ひな壇にそんなスペースはありませんから、横に並べるのなら、お内裏様を向かって右側、お雛様は向かって左側に並べる、京都式が正しいのでしょうね。

「それだけ女性が強くなったということで…」

職員さんは、ご自分のご家庭を思い浮かべてか、寂しそうに笑っていました。


IMG_3740.jpg

また、右大臣、左大臣。右近の橘、左近の桜など。
右左を言う場合は、必ず「天皇陛下から見て」の右左になるそうです。
京都市には右京区、左京区がありますが、これでさえ天皇陛下から見て右側(つまり西側)が右京区、左側(東側)が左京区、なんですね。
改めて説明を聞くまで思いもよりませんでした。


ちなみに、今上天皇の即位式がYouTubeで見られます。
真正面から見ると確かに天皇陛下が向かって左側なのですが、横から見ると微妙に皇后陛下は奥にさがってるんですね。


来年には今上天皇がご退位されます。
個人的には京都御所で即位式を執り行ってほしいですが、また皇居なんでしょうね。
東京だと、こういった様々な歴史的にも重要な事柄が、「合理的に」とか「警備の都合で」とかで、蔑ろにされそうでとても心配です。


おひなさま関連記事:
 2007/02/26 『雛祭り準備
 2008/02/12 『ほんやら洞
 2010/02/27 『江戸時代に行ってきました
 2014/03/01 『雛人形は勝負好き?
 2016/02/28 『灯りを点けましょ暗いから


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

人気ブログランキングへ