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育休メンズ、街をゆく [育児]

先日会社で女性社員から言われました。

「最近ウチの会社もやっと育休や短時間の相談にくる男性が出てきたけど」
「そういえば、GEN11さんが先駆けだったよね」

関連記事:
 2006/01/16 『育児短時間勤務はじめました(笑)

そうかー。そうだった。
思い返すと、息子がまだ2歳の頃。一時おばぁが入院することになったんです。そうなると、日中自宅で見てくれる家族がいないので、娘がすでに通っていた保育園に一時保育をお願いし、その後は未満児保育として受け入れてもらいました。未満児は園のバスに乗せてもらえないので、保護者の送迎が必要です。カミサンと相談した結果、当時出退勤時間に縛られる必要がなかったワタシが必然的に送迎をすることになりました。

ワタシは当時、いわゆる、裁量労働制でした。1時間出勤しただけでも1日勤務したことになります。逆に何時間残業しても1日は1日。タイムカードは出勤があった記録だけ取れればいいんです。
しかし、ある程度時間が自由になるとはいえ、他の社員の手前、毎日毎日遅刻早退するのも気がひけます。そんなことを総務に相談したところ「育児短時間制度を使ったら?」と勧められたわけです。

あれから15年以上経ちますが、この育児短時間制度を使った男性社員は、今に至るまでワタシだけのようです。それでも最近は、育児休業を希望する男性も出てきている様子。

「ようやく時代がワタシに追い付いてきた」

女性社員にはそう答えて。…笑われました。

baby_omutsu_chichi.png

でもホントそう思います。
あの当時は、おむつ替えスペースなんてものは女性用トイレにしかなく、ワタシが乳幼児を抱えて出かけた時などは、おむつ替えができる場所は車の中くらいしかありませんでした。
息子の時には、娘はもうおむつは取れてましたけど、一人だけで用は足せないので、男性用トイレにみんなで一緒に入り、個室で用を足したり。
今は多機能トイレがどこにでもあるし、ところによっては、おむつ替えスペースがトイレの外で共用になってたりして、少し羨ましく思います。あの頃とはずいぶん時代が変わったんだなー(遠い目)。

トイレだけでなく、女性側の意識も今とは違いましたね。
保護者会に出れば「母親は?」って、先生(女性)からも保護者(女性)からも好奇な目で見られるし。そもそも、保育園からのお便りはすべて母親向けに書かれたものばかりでした。中には表題に「おかあさんへ」と書かれたものさえありました。

「いやウチは、育児主担当は父親なんだけど」

って何度思ったことか。


娘の通ってた保育園の閉園式では、出席した母親にむけて園児一人ひとりが感謝の言葉をひとこと言って花を一輪渡す、という趣向の中で、父親が一人ポツン。あの時はみんな「お母さん、いつもお弁当をありがとう」って言って(多分言わされて?)ました。父親が出席したウチの娘は、おそらくいろいろ悩んだのでしょう。娘はワタシに「いつもありがとう」とだけ言いました。
実際お弁当を作ってたのはワタシなので、そこは「お弁当をありがとう」でも良かったのだけれど、その頃はまだ父親の弁当とは知らなかった娘は、何て言ったらいいのか、きっと幼い頭でかなり悩んだんだろうなーと思い、感謝の言葉をもらった嬉しさより、切なさ哀れさで泣きそうな閉園式でした。

関連記事:
 2005/03/28 『さよならぼくたちのほいくえん


えー、何の話だっけ…。
そうそう、父親の育児の話でした。
今から15年くらい前、育児や家事をする父親って本当にいなかったですね。ワタシの周りが特殊だったわけではなく、そういう時代だったのです。

関連記事:
 2006/12/01 『父親は集まっても父親の集まりにはならない


最近は「イクメン」とかも言い古されて、口に出すのが逆に恥ずかしいような感じではありますが、それでも育児休暇、育児休業を使う父親となると…まだまだかなと思います。看護を理由に有給休暇を取るくらいがせいぜいかな。世の父親たちにはもう少し頑張ってほしいところです。もちろん企業側も。

というのは建前で。
個人的な感想で言うと、育児や家事の男性参加促進で一番の抵抗勢力は、なぜか女性だったなー(ぼそっ)。テレビとかで育児改革を見聞きするたびに、一番意識を変えなきゃいけないのは、本当は女性側だよなーっていつも思ってました。
昔の話なので、今はもう違うのかもしれません。


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