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初心者、見せ物になる [車]

いやー終わりました。
終わりましたとも。
長かったなー。
ようやく夢がかないました。

終わりました。
そうです。初めてのユーザー車検が終わりました!
これでまた2年間は、公道を走らせていただける、ってもんです。

以下、今後のための覚え書き。


・予約
ネットで予約できるので簡単。
長期天気予報を見ながら日程を決めて予約を入れます。
車検証のQRコードを読み取ると必要な情報が自動的に引き継がれます。
凄いなー。

・受付
以前検査ラインの見学に来た時に見た受付とレイアウトが変わってて、ちょっと慌てました。
自動受付機で必要書類にチェックを入れて、車検証のQRコードを読み取ると、必要事項が記入された書類が一式印刷されます。
これと持参の書類を持って検査場へGo!
ここも楽ちん。凄いなー。

・車両検査場 検査開始前
初心者は3コースって聞いたので、まずは案内に沿って並びます。
検査が始まるとまず検査員のお姉さんが回ってきて書類をチェックしました。
「初めてです」と言うと優しく説明してくれて、検査票に赤字で「案内」と書かれましたw。

・車両検査場 検査開始
まだ検査ラインの外です。
検査員が来て以下を確認しました。

①車両同一性
 車体番号、エンジン番号の刻印をチェック。
②車内確認
 初心者だったからか、窓は検査員が自分で開け閉めして確認しました。
 検査員「シートベルトは…ない車ですね」
 ワタシ「あ、一応付けてますけど…」
 検査員「(スルー)」
③シフトパターン
 元々のシフトノブの印刷はすっかり擦り切れて見えないので、画像を印刷したものをパウチしてコンソールに貼っておきました。
 検査員「これどうやって留まってます?」
 ワタシ「両面テープです」
 検査員「うーん…まあいいでしょう」
④ワイパー
 ウォッシャーとワイパーの動作確認。
⑤灯火類確認
 ヘッドライトやウインカーなど順番に指示される、んだけど。
 速いよ、速いよー。もっとゆっくりやってー。
 検査員「ハザード点けてー」
 ワタシ「え?えーと…ありませぇん」
 最後はクラクションで終わり。

とまあ、ここまではまだ順調でした。
が、ここで改めて「車幅灯を点けてみてください」と言われました。
続けて「ヘッドライトを点けてー」。
何だろう…点灯しないのか?LEDだからバルブ切れじゃないしな。接触不良?
不安な気持ちでいると検査員が来て言いました。

検査員「ヘッドライトを点けると車幅灯が消えるんですけど、この車はいつもこうですか?」
ワタシ「はい」

エスは車幅灯ではなくパーキングランプと呼んでたような。
だから、ヘッドライトを点けて走る時は消えてる、それが普通でした。

検査員「昭和41年式ですね…車幅灯が消えるのはまずいんですよ」
   「ラインの最後のところで係員が説明します」
   「とりあえずこの部分は不合格になりますね」

えーっ!まじすか。
ユーザー車検は初めてだけど、今まで何度も車検は通ってきたはず。
そんな基本的なところで不合格って…ある?
ここからもう頭の中はパニック。
え?どうしたらいいの?

・車両検査場 検査ライン入場
パニクったまま検査ラインに入ります。
今思えば、これがすべてのつまずきの原因でした。

まずは、いきなりの難関。
ヘッドライト光軸検査、…と排ガス検査の合わせ技(汗)。
まずはヘッドライト。
年式が古いのでハイビームでの測定です。
右は…OK!左は…ドキドキ…NG!!!えー?
検査員「ちょーっと車が斜めかなー?」
   「ハンドル切ってちょっとバック。そう戻して。ちょっと前」
   「もう一度測定します」
右は…OK!左は…OK!!!
あーよかったー。と喜んだのもつかのま。

ふと気付くと、後ろから別の検査員が近づいてきてました。
検査員「COが入ってませんね」
え?うそ?
ついさっきテスター屋さんでは余裕で範囲内だったのにー。

じゃ前へ。
ってことで、サイドスリップ検査。
ここは特に問題なく通過。

お次は、スピードメーターの検査。
検査員「このボタンを持っててねー」
   「ゆっくり加速して40km/hになったら押してください」
あの…エスってゆっくり加速するのって難しいんですけど。
なんて言う余裕もなく。
ぎくしゃくしながらも加速してシフトアップ。
2速40km/hでボタンを押します。
そもそも40km/hで固定するアクセルワークが難しいですわ。
メータ読みでちょっと超過気味だったか?と思いましたが、ここはすんなりOKが出ました。

じゃ次へ。
お次はブレーキ検査です。
検査員「はい、ブレーキ踏んでー」
言われたとおりにブレーキを踏みますが前のモニタにはNGの表示。

検査員「はい放してー。はい踏んでー」
踏みが弱いのかな?
シートに身体を押しつけるくらい踏ん張ってブレーキを踏む。

検査員「駐車ブレーキー」
いつの間にOKになったのかわからず、サイドブレーキの検査に移っているのに、何度も何度もブレーキを踏んでるワタシ。
「(恥ずっ…でも駐車ブレーキじゃわからん。サイドブレーキって言ってくれー)」
赤面しながらも何とかOK。

検査員「じゃ前に出てー。下周りを見ますー」
   「ハンドル左右にゆすってー」
   「ブレーキ踏んでー」
   「駐車ブレーキ引いてー」
下の検査員の指示を上の検査員が復唱してくれます。
これも初心者対応なのかな。

検査員「はい前の停止線で停めて、これをあの窓口に出してください」
どうやら検査はすべて終了したようです。
言われた場所に車を停め、窓口に書類一式を提出しました。

検査員「まずはお詫びします」
一番最初に引っ掛かった車幅灯の件でした。
道路運送車両法では、ある年式以前の車両では、車両横幅からヘッドライトまで40cm以内であれば車幅灯がなくても良い(うろ覚え)という「但し書き」があるとのこと。
実際に条文を見せながら説明してくれました。
エスのは車幅灯じゃなくて駐車灯だから、走行時は点灯しないもんね。

検査員「排ガスは再検査をお願いします」
   「今日中なら後2回ラインに入れますので」

がっくりです。
何でだろう…事前の測定ではCOもHCも充分範囲内だったのに。
キャブのミクスチャーを絞っているため、ムズがるエンジンをなだめながら、いったん場外の駐車場に車を移動しました。

「かぶっちゃったのかなー」
確かに、調子の悪い設定でずっとアイドリングを続けてましたからね。
まあ、とりあえずあと2回はチャレンジできる。
エンジンの調子を整えてもう1回受けてみて、それでダメだったらテスター屋さんに行ってみよう、と予定を立てました。

何だかんだしているうちに、1ラウンド目の時間は終了してしまったので、2ラウンド目が始まるまでに調子を整えよう。
いったんキャブの設定を元に戻し、しばらく街中を走ります。
あまりカブった印象はありませんでしたけど、回転を高めに上げ加減で、10分ほど走りました。
その後は駐車場に戻り、エンジンを停めて、2ラウンド目まで少しクールダウンします。
その間、いろんな人から話しかけられました。

「珍しいクルマですねー」
「部品ってまだ手に入ります?」
「キレイですねー」
「調子いいですねー」

いやーどこもかしこも錆びだらけだし、キャブ設定が車検スペシャルでめちゃくちゃばらついているんで、恐縮するばかりでした(汗)。
そうこうしているうちに2ラウンド目の開始時間。
改めて検査場の列に並びます。

そしてふと思い出しました。
初回にヘッドライトの光軸検査を受けてた時に、光量を稼ごうと思ってほんの少しアクセルを踏んでたことを。
1回目左側がNGで、車の位置が斜めってると言われて位置をずらすためにちょうど運転席に座ってたので、ふと欲が出たと言うか。

あーあの時。
その後ろで、他の検査員が排ガス検査のセンサをぶっこんでくれちゃったんだ!!!
初心者対応で、複数の検査員が寄ってたかって手伝ってくれたのが、逆に災いしてしまったんですね。

「そりゃ落ちるわ…」

そうとわかれば仕切り直し。
同じ轍は踏まぬぞ。
今度はあえて車から降りて検査を受けました。
結果…。

検査員「今度はHCが高いなー」
ワタシ「えー!!!」

確かに検査ラインのモニターには、CO OK、HC NGの表示が。
思わず固まってしまうワタシ。

検査員「ちょっとそのままで」

検査員が制御パネルの前に移動し、何やら表示を確認している様子。
おそらくリアルタイムで数値を確認したのでしょう。

検査員「いいね。大丈夫」

ワタシから検査票を受け取り、記録機に入れてくれました。
???
いいの?
検査機で判定し直さなくていいの?
もしかして改めて測り直していたの?
その時は検査ラインのモニターを見てなかったので、OK表示が出てたのか、あるいはリアルタイム数値を確認してOKとしてくれたのか、ワタシにはわかりませんでした。

検査員「じゃ最後の受付に出してください」

書類一式を受け取り、車を検査ラインから出して、受付で処理をしてもらい、
事務所建物の窓口に提出しました。
ほどなく名前を呼ばれ、無事に車検証と車検シールをいただきました。
最後はあっけなくキツネにつままれたような感じで終了してしまいましたが、これでようやく初めてのユーザー車検に合格したってことですね。

「なんか、つかれた…」

初心者だったからか、車が珍しかったからか、多い時には検査員が3人くらいくっつかれてました。初心者が、よってたかって袋叩きにあう図w。

嵐が過ぎてホッとしたのか、急に疲れを感じて、車の中でボー然とするワタシ。
シールは家に帰ってから貼ろうかな…。
その場で貼るほどの気力が残っていませんでした。
貼り方の説明を見たら、何だか面倒くさそうだったのもあります。

IMG_8549.jpg

まあ何はともあれ、これであと2年間は公道を走れるってわけです。
事前準備に付き合ってくれた方々、検査場の皆様、駐車場でお声をかけてくれた皆様、本当にありがとうございました。
みんな優しくて助かりました。
感謝でいっぱいいっぱいです。

また2年後もよろしくお願いします(笑)。


ユーザー車検までの道のり:
 2020/09/19 『金の斧と銀の斧
 2020/09/21 『進むも一歩、戻るも一歩
 2020/10/03 『所詮は素人、掘り進めると墓穴となる
 2020/10/31 『転がるほどに大きくなり
 2020/11/15 『公道復帰
 2020/12/11 『Hondaの作業服が白いから
 2021/02/07 『車庫で過ごす休日は後に痛みを呼ぶ
 2021/03/14 『旧車がしゃべると違和感ありあり
 2021/03/18 『雨の日は車をみがいて
 2021/10/23 『騒ぎ過ぎて穴があったら入りたい
 2021/11/21 『今年の走り納め
 2022/08/13 『違いがわからないワタシ
 2022/10/15 『準備万端整いました


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