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豆Vol.7 ヴェニスの商人vs大阪商人 座キューピーマジック [座キューピーマジック]

西暦1274年蒙古襲来のおり、異常気象で神風が吹かなかった日本。鎌倉幕府はあっという間に、元に滅ぼされた。その後、祖国を失った日本人は世界中に散ったあげく、それぞれの国の民と争いを巻き起こすことになった。これは、イタリアのヴェニス人と関西系日本人との、確執を描いたものである。

最初にお断りしておくと、私はシェイクスピアが嫌いです。特にあのだらだらと長いだけで、意味のない台詞の洪水が。なぜもっと単刀直入に、スカッとならないのでしょうか。有識者に言わせると「あれは言葉遊びだよ」ということになるのでしょうが、原語ならまだしも日本語訳が言葉遊びになっているのかはなはだ疑問です。私には、ただただ意味のない長ゼリフにしか聞こえないのですが・・・。
それならなんで観に行くの?と、疑問の声も当然だと思います。端的に言えば、時代背景がSFっぽかったからです。国を失った日本人が、世界の民となってどう生きて行くのか。とても興味があったからでした。

そういう意味からすると、まったく的外れでした。多少台詞は短めでしたが、あのくどくどした雰囲気。そして一番重要な、「vs大阪商人」の部分に、少しも意味がなかったからです。高利貸が大阪商人なのは役作りの上だけで、物語に対しての必要性はありませんでした。あれでは、そろばんを持ったユダヤ商人だったとしても、大した違いはありません。私としては、もっと大阪商人でなければならない、必然性がほしかったなあと思いました。

この芝居について、もう一つ気になった事があります。それは、公爵夫人役の奥山弥生の演技が、なんかいまいちのっていないように感じたのです。口も回っていなかったし、気持ちが他へ行っているような・・・どう見ても彼女らしくない演技ではありました。弥生ファンの私としては、そんなこともあって、ちょっと辛目になっているのでしょうか?


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