豆Vol.6 病は気から 座キューピーマジック

自分の事を病気だと思っているくせに、本当は元気な老人の周りで巻き起こる騒動。
適当な事を言っては、治療費を巻き上げようとする主治医。老人が娘に勧める縁談の陰で、実は娘には恋人がいたり。とてもまともとは思えない、縁談相手の息子とその母親。老人につくべきか娘につくべきか、能天気ながらも苦悩する女中。そしてそして老人の遺産を狙う後妻も加わって、物語はどんどんエスカレートして行く。

初めて観た豆公演。観てみてびっくり。歌あり踊りありの、大熱演。うわーっ、これもキューピーなのかぁーっ。って感じ。でもちょっと、観ていて照れてしまいました、あせあせ。いやいや、役者って大変だなあ。特に、娘の恋人役の古海裕子。男役だわ、歌うわ、踊るわ、まるで宝塚スターの様でした。こういうところで、舞台度胸なんかがつくんでしょうね。

本来の脚本がどういうものかを知らないので、どこがどうなのかは比べられないのですが、なんだかいろいろなエピソードがふんだんに盛り込まれていて、どれがメインの物語なんだかわからず、話があちこち飛ぶとついて行けず、ちょっと疲れました。

演出的には、老人の弟が、佐藤荘二郎と中村孝のダブルキャスト。私が観たのは、佐藤さんの方だけでしたので、比較は出来ないのですが、キザな男の役が続いていたので、今回の爽やかな森田健作ばりの役は、とても新鮮でした。中村さんはそれまで、キューピーの舞台では観た事はなかったので、どんなキャラクターだったか想像出来ないので、とても興味ありました。二人の演技を見比べられなくて残念です。もし両方観た方がいらっしゃいましたら、ぜひご感想をお聞かせください。

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