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Das ist es aber nicht. [車]

最近の自動車は運転支援が高機能・高性能化していますね。
例えば日産のプロパイロットとか、ホンダのホンダセンシングとか、ベンツのインテリジェントドライブとか。テスラに至っては運転支援どころか、すでに完全自動運転化が始まっています。
それに比べてウチのとろすけ(e-tron)は5年も前のEVだけあって、普通のアダプティブクルーズコントロール(ACC)に車線維持支援機能(車線逸脱抑制機能:Audiではアクティブレーンアシストと言います)が付いてる程度です。

さて、その車線維持支援機能ですが、YouTubeなどでいろんな車の動画を見ていて気付いたことがあります。みんなそういう支援機能をON・OFFする時に、いちいち作動音や警告音が鳴るんですよね。ピッとかポーンとか。他メーカーの車の動画を見ていると、そういう作動音がしょっちゅう鳴ってて、うるさくないのかなーと思ってしまいました。
ああいうのAudiはまったく鳴らないんですよ。車線維持支援をONにしてもOFFにしても鳴らないし、たとえ道路の白線が認識できなくなって強制OFFされる時でさえも音は鳴りません。だからAudiでは、車にお任せでボーっと走っていると、いつの間にか支援機能が切れていて逆に慌てることがあります。

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この違いは何かというと、おそらく他メーカーの支援機能は、運転者と対等ということなんだと思います。だから、ここまでは人間、ここからは支援機能という線引きがきっちりしている。はい、ここから支援機能が制御いたします。はい、ここからは人間がコントロールしてくださいと、責任の所在をはっきりさせているのでしょう。
支援機能とは言うものの、言葉を変えると、車のコントロールを運転者から肩代わりする機能。言ってみれば代行機能ということですね。

それに対してAudiは、あくまで主は常に人間なんです。ハンドルを握る人間の手の上から、システムがそっと力を貸してくれる感覚。支援はするけど人間に取って代わることはしない。運転の責任は人間にあるのが前提なのです。突然支援機能を強制OFFしても、運転してるのは人間なんだから、いちいち音を鳴らさなくてもわかるでしょ?ということなんですね。
言ってみれば、人間に寄り添う支援機能ということになるのでしょうか。そういう意味では、Audiという会社はずっと運転者重視の思想なんだなと感じます。
運転者にとって究極的に楽になるのは前者の代行機能なのでしょうが、はたして自動車は楽になることが正解なのだろうか?そんなAudiエンジニアの試行錯誤、自問自答を感じます。
今後さらに自動車が進化して、本当の意味で自動運転が可能になった時、Audiの自動運転機能がどんなインターフェースを見せてくれるのか、個人的には今からすごく興味があります。


そう言えばe-tronといえば…。
シフトをリバースにすると「ポーン」って作動音が鳴るのですが、そこから切り返しなどでいったんドライブに戻し、また改めてリバースにすると…今度は鳴らないのです。いやいやどんだけ音を鳴らしたくないの?そこは鳴らせよ!とは思います笑。

Vorsprung durch Technik. Das ist es aber nicht.
(技術による先進。でもそこじゃない!)

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後日談:
よくよく様子を見ていると、最初のリバースで鳴る作動音はシフトチェンジ自体の作動音ではなく、後退支援機能(前周囲カメラ)の起動音のようですね。後退支援機能は一度起動すると、前進してある程度速度が出るまでは解除されません。切り返しの前進くらいでは起動したままなのです。だから再度リバースに入れても改めての作動音は鳴らない…ということのようです。
まぁそれなら...いやいや。そもそも支援機能の起動音を鳴らすより、シフトがリバースに切り替わる警告音を鳴らした方がいいのでは?うーむ。おそらく運転者が「自分で」シフトを切り替えるんだから敢えてわざわざ音を鳴らす必要はない、という判断なのでしょうか。後退支援機能は車側が勝手に起動させるので作動音は鳴らす、ということですね。
こだわりが凄いのは認めますが、そこにこだわるんだったら、ACCの強制解除も車側が勝手にするわけだから、やっぱりそこは警告音を鳴らせよ!とは思いますね笑。


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