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渡る世間は闇ばかり [車]

とろすけ(e-tron)の走行距離はそろそろ20,000kmに近づきました。来月には息子くんの引っ越しなどもあるため、あっという間に大台を超えることでしょう。e-tronがワタシのところに来たのが3,000km弱でしたから、差し引くと17,000kmというところです。

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途中、修理&魔改造で2か月ほど走っていない期間がありましたので、実質平均で毎月2,800kmの走行距離となります。普段から走行距離の多いワタシでも、これは相当走っていると言えるのですが、実はこれには理由があります。
当初は、急速充電開始時の予想よりも短い時間で充電が終了してしまうことが頻繁にあり、その現象を再現するためにかなり長距離を繰り返し走ったことが原因だと思われます。

関連記事:
 2023/10/15 『e-tron急速充電途中終了の考察

ただその後のレトロフィット適用で、充電速度が本国と同じ120kWになったため、この現象(バグと言えるかも)はおそらく直っているものと思われます。これについては、もう少し暖かくなったら去年と同じように走ってみて、改めて検証してみたいと思っています。

関連記事:
 2024/01/08 『見せてもらおうかレトロフィットの実力とやらを


先日たまたま以前通ってたガソリンスタンドの前を通りました。何だか懐かしい気持ちになりましたね。ガソリンを入れに行かなくなって、もう8か月も経ちますもん。
近隣のガソリンスタンドの中では比較的安いところなので、相変わらず給油の列が尋常じゃなかったです。列と言うよりかは、もうカオスに近い状況でした。あー昔は自分もあそこにいたんだなーと、感慨もひとしおでした。
まぁEVの充電時間と違って、内燃機関車の給油時間はとても短いので、給油待ちは苦じゃないですもんね。お疲れ様です。

ところで今ガソリン代はいくらなんだろう?と思って横目で見てみたら、そのお店はハイオク1リッター169円のようでした。一時期よりは落ち着いてきたのでしょうか。知らんけど。
EV補助金を親の仇のように言う人がいますが、ガソリン価格にも税金が投入されていることはご存じないのでしょうかね。「燃料油価格激変緩和補助金」って言うんですけど。そのおかげでリッター200円とか210円とかにならずに済んでいるんですが。

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(経済産業省資源エネルギー庁)

ちなみに、EV補助金は2022年度2023年度累計で2,191億円。それに対して燃料油価格激変緩和補助金は同年度累計で6兆2,133億円とか。叩くべきはEV補助金じゃないような気がします。
そしてガソリン代には、その補助金以上にガソリン税がかかってる訳です。上記同年度ガソリン税収累計約4兆3,000億円とか。補助金を出しつつ税金を徴収してると…。こうやって税金を出したり入れたりする度に、みんなが気づかないように少しずつ少しずつどこかの誰かに流れていって、いつの間にか目減りしていくんですね。

いやいやいやいや、何だか闇を感じずにはいられませんよね。
あー、だから日本にEVが普及すると困る人が多いのかも。
日本すごいぜJAPAN!(白目)


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平成は遠くになりにけり [車]

さて、とろすけ(e-tron)が来てから、そろそろ8か月になります。途中2か月半ほど入院(笑)してたのを差し引けば、ほぼほぼ半年になるわけですね。

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 2023/10/28 『安全装置とは
 2023/12/30 『e-tron魔改造

初めて電気自動車を運用し始めて半年。良いところも悪いところも見えてきた感があるので、ここらでEVについてよく聞かれる質問や、購入・運用するのに注意すべきことなどについて、いくつかまとめておこうかなと思います。

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e-tronに乗り始めた時には、周りからいくつか質問を受けて答えたこともあるのですが、細かく説明してもみんなあんまり聴いてないんですよね。
何km走る?とはよく聞かれるけど、いろんな条件や状況でも違うため、あれこれ言おうとすると、あーとかへーとか言って興味を失われちゃう。あれってなんででしょうね。

まあいいや。
まずはワタシの車の走行状況を簡単に分析してみると、ざっと以下のとおりです。

①息子の駅送迎、通勤、買い物等で1日60km
②息子の学校まで送迎が1週間に1回150km
③大学の対面授業が1か月に1回260km
④娘の帰省送迎、観劇上京で年に4回各480km

以上を計算すると年間26,000km程度になります。月によって上下はありますが、まあ合計すると実際そんなもんでしょう。相変わらず走行距離が多いなw。
さてさて、以上を前提としてそれぞれの質問の回答をまとめてみます。

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Q:1回の充電でどれくらい走れるの?
まずみなさんが気にするのが航続距離ですよね。以下はカタログ値ではなく実測値で書いていきます。
ワタシのe-tron 50はもう一世代前なので、夏季等で条件が良い時であっても満充電で300km程度です。実際は0%まで走りませんから、再充電までの余裕をみて100%→20%までとすると、実質航続距離はだいたい250kmといったところでしょうか。
長距離走行の予定がなく、通常使いする場合は充電80%からスタートしますので、80%→20%で正味180km程度です。こう書くと「ぜんぜん足らねーじゃん」と言われそうですが、ワタシの平日の走行距離は、子供の送迎+通勤+買い物で60km/日くらいなので、まったく問題ありません。何なら最低3日に1回の充電でもいい計算になります。ただそれだと普通充電では回せなくなるので、急速充電を使うことになりますが。
今や最新のEVなら満充電で400km〜500kmくらいは普通に走れますし、超高級EVでは1,000km近く走るものも出てきているので、走行距離的にはすでにガソリン車と遜色ないところまで来ています。


Q:充電に何時間もかかるんでしょ?
EVに乗らない人には理解されにくいのですが、EVは普通充電と急速充電があります。普通充電はいわゆる自宅充電や目的地充電です。自宅にこの普通充電の環境を整えられない方には、ワタシはEVをお薦めしません。
ワタシん家の普通充電は低速の3kWなので、上記のように1日60km走った後だと、80%まで充電するのに4〜5時間かかります。e-tronは8kWの普通充電も可能なので、それだと2時間弱で済みますが。いずれにしても、もし夜中に帰ってきて充電を始めたとしても、翌朝の出発までには充電は完了します。
自宅充電があれば、毎朝ガソリン満タンで出発するのと同じです。これがどういうことを意味するのかは、実際にEVを長期間運用してみないと実感できないと思いますね。


Q:充電時間がもったいなくない?
上記のように、自宅充電では自分が寝ている間に充電されるので、自分の時間が消費されるわけではありません。スマホを充電している間、ずっと傍らで見守っていませんよね。それと同じです。
出先で行う急速充電でも、例えばサービスエリアのトイレ休憩や食事といった時間を使って充電するので、思ったより時間の無駄はありません。逆にゆっくり食事するには時間が足らないくらいです。

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Q:いつも充電量を心配しながら走るのって嫌じゃない?
ガソリン車も残量を気にするから一緒ですよね。そもそも自宅充電なら、毎朝いわゆる満タンで出発できるので、心配する必要がありません。
ただし一日150km以上走る場合は少し心配します。100%までの充電予約をしたり、途中の急速充電場所を検討したり。とは言っても、ガソリン車でも事前に経路の情報収集等はしますので、それと同じ程度です。


Q:急速充電器が空いてないと大変だよね?
いわゆる充電待ちですね。
今はト∋タ会長がアンチEVロビー活動してくれちゃってるおかげでEVの絶対数が少ないので、この半年間でワタシが充電待ちに遭遇したのは1回だけでした。思い返すと、ガソリンスタンドで並ぶ頻度のほうがよほど多かったですね。
急速充電器の空き状況はネットで確認できるため、よほどタイミングが悪くないと充電待ちにはならないのではないでしょうか。


Q:EVって高いよね?
まだ高いですねー。もっと台数が売れれば安くなるのでしょうが。
それでも今のところは補助金もあったり、税金面でも優遇措置があるので、ガソリン車より若干高い、くらいではないでしょうか。
何よりEVは消耗品が少ないので、車検や点検費用が安くすみます。オイル、冷却水、点火プラグ、タイミングベルト等の交換は不要。物理ブレーキもほとんど使わないので、ブレーキパッドも減りません。おまけに充電する電気代はガソリン代の1/2〜2/3くらいです。


Q:冬に立ち往生したら凍死するんでしょw?
よく言われます。アンチEVプロパガンダですかね。
ワタシの初期型e-tronでさえ、充電残量50%からでも15時間程度は持つ計算ですし、EVを知らない人が思うより遥かにEVの車内は暖かいのです。
ガソリン車の立ち往生は、排気ガス逆流で一酸化炭素中毒による死の危険がありますが、EVではその心配がないのでよほど安心です。


Q:日本は火力発電の割合が多いからエコじゃないよね?
これもよく言われます。アンチEVプロパガンダですかね。どこかの会長が推してる水素自動車だって、燃料の水素は輸入に頼ってるし、その水素を作る原料は化石燃料からだし、水素を運んだり貯蔵したりするのにEVよりよほど電気を使うから、全然まったくさっぱりエコじゃありませんよね。
そもそもワタシは環境に配慮してEVに乗ってるわけではありませんからね。ランニングコストが格段に安い、ということと、何よりも新しモノ好きだからです。エコならさらに良いとは思うけど、エコじゃなくったって別に全然いいのです。


Q:エンジン音がしないとつまらないよね?
所有している旧車エスハチのエンジン音が無ければつまらないと思いますが、例えば前車Q5のエンジン音がなかったところで、全然悲しくはないと思いますね。EVで長距離走ると、静か=疲れない、ということを実感します。
EVの加減速時のヒューンというモーター音は、電車で聞きなれているのであまり違和感はありません。EVに慣れると、最新のハイブリッド車でもエンジン音が聞こえた途端、たちまち古めかしさを感じてしまいます。


Q:雪国でEVはまだ早いんじゃね?
確かに気温が低いとバッテリーの能力は低下します。でもそれはガソリン車でも同じです。どのみちスタッドレスタイヤや、積雪による転がり抵抗の増加で、大なり小なり効率は落ちるものです。
それよりも、EVは排気ガスを出しませんから、締め切った車庫の中でも起動してエアコンを入れておくことが可能です。出発予定時刻をタイマーにセットしておけば、朝には車庫の中からもうポカポカです。これはガソリン車には不可能なことで、寒冷地や豪雪地では大きな利点です。


Q:EVは燃えやすいよね?
これはもうアンチというより捏造とかフェイクですね。
本当のEV炎上事故もあるにはありますが、例えばどこかの立体駐車場火災やフェリー火災では、燃えたのはガソリン車だったのに、新聞やネットでは「電気自動車か?」とかワザとミスリードさせて注目を得ようとする記事が乱発しました。
実際はガソリン車のほうが母数が大きいので、よほど数多く燃えてるんですけどね。まぁ燃えるガソリン車なんて当たり前すぎてバズらないから収益に繋がらない、したがって誰もニュースにしないということですね。ただし、EVは実は燃えにくいんだけれど、一度燃え始めると扱いが面倒ってのはあるかもしれません。


Q:バッテリーの劣化が心配じゃない?
これは初期の日産リーフの情報が未だに独り歩きしているお話です。あるいは知っててワザと言ってるのか。
今のEVのバッテリーは温度が緻密に制御、管理されているため、ほとんど劣化しないそうです。テスラの場合ですが、320,000km(200,000マイル)走行後のバッテリー劣化は12%だったそうです。通常ならそこまで走る前に、もう廃車でしょう。
ちなみに、中古EVを安く買ってきて、家の蓄電設備として再利用する人もいます。EVのバッテリーは蓄電設備用よりも高性能で低価格なんだそうです。数百万の設備が数十万の中古EVで利用できるなら使いたいですよね。場所は取りますが。


Q:EVがもっと普及してからでいい?
あの会長が頑張っている限り、日本は変わらないでしょう。普及してからとか、みんなが乗るようになってから、なんて言っている皆様は、一生ガソリン車に乗ってても別にいいんですよ?その代わりEVに乗りたい人の邪魔をしないでほしいです。

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とまあ、よくある質問としては、こんなところでしょうか。ただ、みんな興味はあるけど、離れて遠くからこっそり見ている感じなんですよね。色々聞いてくれれば答えるのに。
まあ世の中「EVユーザーは非国民」「EVなど欲しがりません勝つまでは」「日本凄いぜJAPAN!」みたいな動画が蔓延していますからね。日本人は昔と全く変わりません。日本人のアイデンティティなのかな。「みんな違ってみんないい」「多様性の時代」なんて、もう平成だけで終了した感がありますね。

そうそう、サービスエリアで急速充電器の前にガソリン車を停めてる方々に遭遇したことが多々あります。今度ガソリンスタンドの給油機前にEVを停めたろか!(しないけど)


タグ:Audi e-tron
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Das ist es aber nicht. [車]

最近の自動車は運転支援が高機能・高性能化していますね。
例えば日産のプロパイロットとか、ホンダのホンダセンシングとか、ベンツのインテリジェントドライブとか。テスラに至っては運転支援どころか、すでに完全自動運転化が始まっています。
それに比べてウチのとろすけ(e-tron)は5年も前のEVだけあって、普通のアダプティブクルーズコントロール(ACC)に車線維持支援機能(車線逸脱抑制機能:Audiではアクティブレーンアシストと言います)が付いてる程度です。

さて、その車線維持支援機能ですが、YouTubeなどでいろんな車の動画を見ていて気付いたことがあります。みんなそういう支援機能をON・OFFする時に、いちいち作動音や警告音が鳴るんですよね。ピッとかポーンとか。他メーカーの車の動画を見ていると、そういう作動音がしょっちゅう鳴ってて、うるさくないのかなーと思ってしまいました。
ああいうのAudiはまったく鳴らないんですよ。車線維持支援をONにしてもOFFにしても鳴らないし、たとえ道路の白線が認識できなくなって強制OFFされる時でさえも音は鳴りません。だからAudiでは、車にお任せでボーっと走っていると、いつの間にか支援機能が切れていて逆に慌てることがあります。

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この違いは何かというと、おそらく他メーカーの支援機能は、運転者と対等ということなんだと思います。だから、ここまでは人間、ここからは支援機能という線引きがきっちりしている。はい、ここから支援機能が制御いたします。はい、ここからは人間がコントロールしてくださいと、責任の所在をはっきりさせているのでしょう。
支援機能とは言うものの、言葉を変えると、車のコントロールを運転者から肩代わりする機能。言ってみれば代行機能ということですね。

それに対してAudiは、あくまで主は常に人間なんです。ハンドルを握る人間の手の上から、システムがそっと力を貸してくれる感覚。支援はするけど人間に取って代わることはしない。運転の責任は人間にあるのが前提なのです。突然支援機能を強制OFFしても、運転してるのは人間なんだから、いちいち音を鳴らさなくてもわかるでしょ?ということなんですね。
言ってみれば、人間に寄り添う支援機能ということになるのでしょうか。そういう意味では、Audiという会社はずっと運転者重視の思想なんだなと感じます。
運転者にとって究極的に楽になるのは前者の代行機能なのでしょうが、はたして自動車は楽になることが正解なのだろうか?そんなAudiエンジニアの試行錯誤、自問自答を感じます。
今後さらに自動車が進化して、本当の意味で自動運転が可能になった時、Audiの自動運転機能がどんなインターフェースを見せてくれるのか、個人的には今からすごく興味があります。


そう言えばe-tronといえば…。
シフトをリバースにすると「ポーン」って作動音が鳴るのですが、そこから切り返しなどでいったんドライブに戻し、また改めてリバースにすると…今度は鳴らないのです。いやいやどんだけ音を鳴らしたくないの?そこは鳴らせよ!とは思います笑。

Vorsprung durch Technik. Das ist es aber nicht.
(技術による先進。でもそこじゃない!)

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後日談:
よくよく様子を見ていると、最初のリバースで鳴る作動音はシフトチェンジ自体の作動音ではなく、後退支援機能(前周囲カメラ)の起動音のようですね。後退支援機能は一度起動すると、前進してある程度速度が出るまでは解除されません。切り返しの前進くらいでは起動したままなのです。だから再度リバースに入れても改めての作動音は鳴らない…ということのようです。
まぁそれなら...いやいや。そもそも支援機能の起動音を鳴らすより、シフトがリバースに切り替わる警告音を鳴らした方がいいのでは?うーむ。おそらく運転者が「自分で」シフトを切り替えるんだから敢えてわざわざ音を鳴らす必要はない、という判断なのでしょうか。後退支援機能は車側が勝手に起動させるので作動音は鳴らす、ということですね。
こだわりが凄いのは認めますが、そこにこだわるんだったら、ACCの強制解除も車側が勝手にするわけだから、やっぱりそこは警告音を鳴らせよ!とは思いますね笑。


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もはや観光資源!職人芸の手書き文字 [今を生きる]

大学生のワタシ、普段は自宅でオンライン授業なのですが、たまに授業を受けに登校する時もあります。片道で130kmほどの道のりなので、とろすけ(e-tron)だと条件が良ければ1回の充電でギリ何とか往復できるかどうか。安全を見れば2回目の充電がしたくなるような距離です。
そこで、いつも急速充電に寄らせていただくサービスエリアには、昔から見るのを楽しみにしている、隠れた名品があるのでご紹介します。
その場所とは関越自動車道の越後川口SA。そして、ワタシがイチ推しの逸品がこれです。

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(2024年1月)

インフォメーションの案内ポスター「今月の行事祭だより」!!!
昭和の終わり頃から月替わりでずっと続いている手書きポスターです。関越自動車道が全線開通になって数年後。ちょうどワタシが東京から実家にUターンして帰ってきた頃からずっと続いています。

大きな写真やど派手な色合いの、イマドキなオフセット印刷のポスターと違い、手書きで、それもパステル調の、割と控えめな色使いで、遠目に見るとお世辞にもインパクトのあるポスターと言えません。最初は「ん?手書き?かわいいレタリングだな」と思って何気なく近づくのですが、実は近くで細かく見れば見るほどその熱量がヤバい!

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(2024年2月)

文字の線一本一本に手が込んでいて、細かい装飾が施されています。そのうえ少し離れて全体を観ないとわからない趣向もあったりします。それこそ息がかかるほど顔を近づけて観たり、反対側の壁まで離れて眺めて観たり。そうやって観はじめると、もうしばらく動けません。

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技術もセンスも情熱も、どれを取ってみても、ホントに素晴らしいのです。ただワタシの語彙やセンスでは、この素晴らしさを伝えきれないのが、すごくもどかしく、残念で、悔しいです。これはもう立派な観光資源。やはり実際に現地に行って、皆さんご自分の目で直接観ていただきたい。そう切に願います。

もっと詳しい情報はこちら:
 『圧倒的情報量&超絶技巧の手描き文字ッ!サービスエリアの神ポスターの作者は誰?



これはもう芸術品と言っても過言ではありません。残念なのは、同じものは1か月間しか見ることができないこと。イベントごとは毎年同じものが多いので、使い回せばもっと簡単にできるのでしょうが、毎月毎月新しく書き起こしている様子。だから気にして観ているワタシでさえ、今までに見逃しているポスターは数多くあります。もし全作品がちゃんと保存されているなら400枚はゆうに超えるはずです。

いつかどこかで個展を開いてもらえないかな。サイトにアーカイブ化して公開するのでもいいのだけれども、書籍化してくれるならすぐにでも買います。なんならその本、ふるさと納税の返礼品にすれば、欲しがる人も多いのではないでしょうかね?いっそのこと、この書体をフォント化して知的財産にするという手もありますね。
…と、これだけ書いたら誰かやるかな?いや是非やって!

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パドルとフットの回生そして物理 [車]

初めての冬を迎えた我が家のe-tron。
冬になってもなぜかアダプティブクルーズコントロール(ACC)が普通に使えます。対してカミサンのA3はしょっちゅうセンサーが凍りついて使用できなくなるのに、何が違うんだろう…と不思議に思っていました。
先日今シーズン最大級の寒波とやらがやってきた際に、e-tronを車庫に入れててようやく気づきました。全面凍りついたフロントグリルの一部だけ、わかりやすく凍っていない!凍結防止用のよほど超強力なヒーターが埋め込まれてるんでしょう。

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なるほど、ここにセンサー(おそらくLiDAR)が収まっているんですね。これだけ強力に着氷を融かせれば、冬期でもACCが問題なく使えるってわけです。それにしてもこの氷を融かすためにどれだけ電気使ってるんでしょうか。電費が悪くなるのもしょうがないですね。

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ちなみに、夏場の電費は平均5.2km/kWほどでしたが、冬場になるとおよそ3.8km/kWh程度。大雪の時など最悪では3.5km/kWhくらいまで激減します。

関連記事:
 2023/12/30 『e-tron魔改造

電費の悪化は、ほとんどがエアコンの暖房かなーと思っていましたが、その後の様子を見ていると、どうもそれだけじゃなさそうです。エアコンもさることながら、路面状況も大きく影響しているようなのです。
走りながら路面状況と電費表示をチラチラ見比べていると、濡れた路面→水たまり→シャーベット状の雪→圧雪→新雪の順に、電費が悪くなっていくのがわかります。面白いことに凍結路面ではそれほど電費は落ちないんです。まぁ凍結路ではスピードを上げられないってこともあるとは思いますが。

想像するに、これってつまりタイヤの転がり抵抗ってことなんだと思います。
例えば大雨の時、道路の轍にタイヤを合わせて走る場合と、轍からタイヤを外して走る場合だと、後者のほうが全然電費が良くなります。降雪時には逆に、轍からタイヤが外れると電費が極端に悪化します。
このような状況から、電費はタイヤの転がり抵抗が大きく影響するような気がしています。場合によってはエアコンよりも顕著かもしれません。

今後タイヤが減って買い替えるとなった時には、出来るだけ転がり抵抗の少ないタイヤを選ぶことが重要かなと思います。忘れないようにしなくちゃ。



電費を向上させるためには、タイヤのチョイスだけでなく、回生を増やすという方法も挙げられますね。e-tronは手元のパドルで回生力を変更できますが、パドルだけでなくフットブレーキを踏んでも回生ブレーキがかかります。よほどの急ブレーキを踏まなければ、物理ブレーキが働くことはありません。物理ブレーキは、車が停止直前になって最後の最後でようやくかかる感じです。それにより思ったより多くのエネルギーを回収してくれるのはe-tronの良いところですね。
e-tronは減速から停止までの95%を回生ブレーキで処理しているそうで、他メーカーに比べても回生効率のレベルの高さは群を抜いています。確かにかすかな下り坂でもぐんぐん回生していきます。と言うか、回生されているのに気付いて初めて下り坂ってわかる、という感じです。

で、パドルでもフットブレーキでも同じ回生ブレーキなのかというと、どうもそうではないようで。
最近気付いたのですが、フットブレーキを踏んだ時の回生ブレーキよりも、パドルを使った回生ブレーキのほうが、エネルギーの回収率が高いような気がします。減速時にはまずパドルを使って回生ブレーキをかけて、それでも減速が足らなかったらフットブレーキを踏み足す、という方法が最も効率がいいようです。パドルでの回生ブレーキは減速感が一定のため同乗者に優しいこともあり、そんな方法をワタシは多用しています。
強いて言えば、もう一段強い回生ブレーキがあると、さらに良いんですが。

とは言え、前車がいればアダプティブクルーズコントロールが回生ブレーキを最大限使って速度をコントロールしてくれますから、あまり面倒なことを考えずとも効率よくエネルギーを回収してくれます。結局人間は指示だけ出して、コントロールは自動車さまにお任せが一番なのかもしれません。

「指示だけしてください。コントロールは自分でできます」
そもそもquattro技術がそうでしたもんね。

関連記事:
 2005/03/24 『quattro ~クルマの気持ちがわからない編~
 2005/03/25 『quattro ~クルマが本音を話すとき編~
 2005/03/26 『quattro 最終章 ~クルマに叩きのめされる編~



Vorsprung durch Technik. Ich werde dir für immer folgen!
…早速ドイツ語使いたがる初心者め。


タグ:Audi e-tron
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