SSブログ

初心者、見せ物になる [車]

いやー終わりました。
終わりましたとも。
長かったなー。
ようやく夢がかないました。

終わりました。
そうです。初めてのユーザー車検が終わりました!
これでまた2年間は、公道を走らせていただける、ってもんです。

以下、今後のための覚え書き。


・予約
ネットで予約できるので簡単。
長期天気予報を見ながら日程を決めて予約を入れます。
車検証のQRコードを読み取ると必要な情報が自動的に引き継がれます。
凄いなー。

・受付
以前検査ラインの見学に来た時に見た受付とレイアウトが変わってて、ちょっと慌てました。
自動受付機で必要書類にチェックを入れて、車検証のQRコードを読み取ると、必要事項が記入された書類が一式印刷されます。
これと持参の書類を持って検査場へGo!
ここも楽ちん。凄いなー。

・車両検査場 検査開始前
初心者は3コースって聞いたので、まずは案内に沿って並びます。
検査が始まるとまず検査員のお姉さんが回ってきて書類をチェックしました。
「初めてです」と言うと優しく説明してくれて、検査票に赤字で「案内」と書かれましたw。

・車両検査場 検査開始
まだ検査ラインの外です。
検査員が来て以下を確認しました。

①車両同一性
 車体番号、エンジン番号の刻印をチェック。
②車内確認
 初心者だったからか、窓は検査員が自分で開け閉めして確認しました。
 検査員「シートベルトは…ない車ですね」
 ワタシ「あ、一応付けてますけど…」
 検査員「(スルー)」
③シフトパターン
 元々のシフトノブの印刷はすっかり擦り切れて見えないので、画像を印刷したものをパウチしてコンソールに貼っておきました。
 検査員「これどうやって留まってます?」
 ワタシ「両面テープです」
 検査員「うーん…まあいいでしょう」
④ワイパー
 ウォッシャーとワイパーの動作確認。
⑤灯火類確認
 ヘッドライトやウインカーなど順番に指示される、んだけど。
 速いよ、速いよー。もっとゆっくりやってー。
 検査員「ハザード点けてー」
 ワタシ「え?えーと…ありませぇん」
 最後はクラクションで終わり。

とまあ、ここまではまだ順調でした。
が、ここで改めて「車幅灯を点けてみてください」と言われました。
続けて「ヘッドライトを点けてー」。
何だろう…点灯しないのか?LEDだからバルブ切れじゃないしな。接触不良?
不安な気持ちでいると検査員が来て言いました。

検査員「ヘッドライトを点けると車幅灯が消えるんですけど、この車はいつもこうですか?」
ワタシ「はい」

エスは車幅灯ではなくパーキングランプと呼んでたような。
だから、ヘッドライトを点けて走る時は消えてる、それが普通でした。

検査員「昭和41年式ですね…車幅灯が消えるのはまずいんですよ」
   「ラインの最後のところで係員が説明します」
   「とりあえずこの部分は不合格になりますね」

えーっ!まじすか。
ユーザー車検は初めてだけど、今まで何度も車検は通ってきたはず。
そんな基本的なところで不合格って…ある?
ここからもう頭の中はパニック。
え?どうしたらいいの?

・車両検査場 検査ライン入場
パニクったまま検査ラインに入ります。
今思えば、これがすべてのつまずきの原因でした。

まずは、いきなりの難関。
ヘッドライト光軸検査、…と排ガス検査の合わせ技(汗)。
まずはヘッドライト。
年式が古いのでハイビームでの測定です。
右は…OK!左は…ドキドキ…NG!!!えー?
検査員「ちょーっと車が斜めかなー?」
   「ハンドル切ってちょっとバック。そう戻して。ちょっと前」
   「もう一度測定します」
右は…OK!左は…OK!!!
あーよかったー。と喜んだのもつかのま。

ふと気付くと、後ろから別の検査員が近づいてきてました。
検査員「COが入ってませんね」
え?うそ?
ついさっきテスター屋さんでは余裕で範囲内だったのにー。

じゃ前へ。
ってことで、サイドスリップ検査。
ここは特に問題なく通過。

お次は、スピードメーターの検査。
検査員「このボタンを持っててねー」
   「ゆっくり加速して40km/hになったら押してください」
あの…エスってゆっくり加速するのって難しいんですけど。
なんて言う余裕もなく。
ぎくしゃくしながらも加速してシフトアップ。
2速40km/hでボタンを押します。
そもそも40km/hで固定するアクセルワークが難しいですわ。
メータ読みでちょっと超過気味だったか?と思いましたが、ここはすんなりOKが出ました。

じゃ次へ。
お次はブレーキ検査です。
検査員「はい、ブレーキ踏んでー」
言われたとおりにブレーキを踏みますが前のモニタにはNGの表示。

検査員「はい放してー。はい踏んでー」
踏みが弱いのかな?
シートに身体を押しつけるくらい踏ん張ってブレーキを踏む。

検査員「駐車ブレーキー」
いつの間にOKになったのかわからず、サイドブレーキの検査に移っているのに、何度も何度もブレーキを踏んでるワタシ。
「(恥ずっ…でも駐車ブレーキじゃわからん。サイドブレーキって言ってくれー)」
赤面しながらも何とかOK。

検査員「じゃ前に出てー。下周りを見ますー」
   「ハンドル左右にゆすってー」
   「ブレーキ踏んでー」
   「駐車ブレーキ引いてー」
下の検査員の指示を上の検査員が復唱してくれます。
これも初心者対応なのかな。

検査員「はい前の停止線で停めて、これをあの窓口に出してください」
どうやら検査はすべて終了したようです。
言われた場所に車を停め、窓口に書類一式を提出しました。

検査員「まずはお詫びします」
一番最初に引っ掛かった車幅灯の件でした。
道路運送車両法では、ある年式以前の車両では、車両横幅からヘッドライトまで40cm以内であれば車幅灯がなくても良い(うろ覚え)という「但し書き」があるとのこと。
実際に条文を見せながら説明してくれました。
エスのは車幅灯じゃなくて駐車灯だから、走行時は点灯しないもんね。

検査員「排ガスは再検査をお願いします」
   「今日中なら後2回ラインに入れますので」

がっくりです。
何でだろう…事前の測定ではCOもHCも充分範囲内だったのに。
キャブのミクスチャーを絞っているため、ムズがるエンジンをなだめながら、いったん場外の駐車場に車を移動しました。

「かぶっちゃったのかなー」
確かに、調子の悪い設定でずっとアイドリングを続けてましたからね。
まあ、とりあえずあと2回はチャレンジできる。
エンジンの調子を整えてもう1回受けてみて、それでダメだったらテスター屋さんに行ってみよう、と予定を立てました。

何だかんだしているうちに、1ラウンド目の時間は終了してしまったので、2ラウンド目が始まるまでに調子を整えよう。
いったんキャブの設定を元に戻し、しばらく街中を走ります。
あまりカブった印象はありませんでしたけど、回転を高めに上げ加減で、10分ほど走りました。
その後は駐車場に戻り、エンジンを停めて、2ラウンド目まで少しクールダウンします。
その間、いろんな人から話しかけられました。

「珍しいクルマですねー」
「部品ってまだ手に入ります?」
「キレイですねー」
「調子いいですねー」

いやーどこもかしこも錆びだらけだし、キャブ設定が車検スペシャルでめちゃくちゃばらついているんで、恐縮するばかりでした(汗)。
そうこうしているうちに2ラウンド目の開始時間。
改めて検査場の列に並びます。

そしてふと思い出しました。
初回にヘッドライトの光軸検査を受けてた時に、光量を稼ごうと思ってほんの少しアクセルを踏んでたことを。
1回目左側がNGで、車の位置が斜めってると言われて位置をずらすためにちょうど運転席に座ってたので、ふと欲が出たと言うか。

あーあの時。
その後ろで、他の検査員が排ガス検査のセンサをぶっこんでくれちゃったんだ!!!
初心者対応で、複数の検査員が寄ってたかって手伝ってくれたのが、逆に災いしてしまったんですね。

「そりゃ落ちるわ…」

そうとわかれば仕切り直し。
同じ轍は踏まぬぞ。
今度はあえて車から降りて検査を受けました。
結果…。

検査員「今度はHCが高いなー」
ワタシ「えー!!!」

確かに検査ラインのモニターには、CO OK、HC NGの表示が。
思わず固まってしまうワタシ。

検査員「ちょっとそのままで」

検査員が制御パネルの前に移動し、何やら表示を確認している様子。
おそらくリアルタイムで数値を確認したのでしょう。

検査員「いいね。大丈夫」

ワタシから検査票を受け取り、記録機に入れてくれました。
???
いいの?
検査機で判定し直さなくていいの?
もしかして改めて測り直していたの?
その時は検査ラインのモニターを見てなかったので、OK表示が出てたのか、あるいはリアルタイム数値を確認してOKとしてくれたのか、ワタシにはわかりませんでした。

検査員「じゃ最後の受付に出してください」

書類一式を受け取り、車を検査ラインから出して、受付で処理をしてもらい、
事務所建物の窓口に提出しました。
ほどなく名前を呼ばれ、無事に車検証と車検シールをいただきました。
最後はあっけなくキツネにつままれたような感じで終了してしまいましたが、これでようやく初めてのユーザー車検に合格したってことですね。

「なんか、つかれた…」

初心者だったからか、車が珍しかったからか、多い時には検査員が3人くらいくっつかれてました。初心者が、よってたかって袋叩きにあう図w。

嵐が過ぎてホッとしたのか、急に疲れを感じて、車の中でボー然とするワタシ。
シールは家に帰ってから貼ろうかな…。
その場で貼るほどの気力が残っていませんでした。
貼り方の説明を見たら、何だか面倒くさそうだったのもあります。

IMG_8549.jpg

まあ何はともあれ、これであと2年間は公道を走れるってわけです。
事前準備に付き合ってくれた方々、検査場の皆様、駐車場でお声をかけてくれた皆様、本当にありがとうございました。
みんな優しくて助かりました。
感謝でいっぱいいっぱいです。

また2年後もよろしくお願いします(笑)。


ユーザー車検までの道のり:
 2020/09/19 『金の斧と銀の斧
 2020/09/21 『進むも一歩、戻るも一歩
 2020/10/03 『所詮は素人、掘り進めると墓穴となる
 2020/10/31 『転がるほどに大きくなり
 2020/11/15 『公道復帰
 2020/12/11 『Hondaの作業服が白いから
 2021/02/07 『車庫で過ごす休日は後に痛みを呼ぶ
 2021/03/14 『旧車がしゃべると違和感ありあり
 2021/03/18 『雨の日は車をみがいて
 2021/10/23 『騒ぎ過ぎて穴があったら入りたい
 2021/11/21 『今年の走り納め
 2022/08/13 『違いがわからないワタシ
 2022/10/15 『準備万端整いました


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車

中古車を新車にする禁じ手 [車]

メーターパネル全とっかえで、ようやく直ったbarのネオン(笑)ですが。いや、直ったと言うか何と言うか…。

関連記事:
 2022/10/01 『寂れた場末のバーのネオンはチカチカ

確かにチカチカは直りました!
ただ、メーターを交換したのでこのとおり。

IMG_8544.jpg
(ディーラーから家まで65km)

オドメーターが巻き戻りましたw。本来はデータ転送で元の数値を設定できるのだそうですが、なんか交換部品個体の問題なのか、うまく書き込めなかったようで。

積算走行距離だけ、新車になりました!(爆)

これって次の車検で「走行距離改ざん」って言われないのだろうか。ディーラーの人は、メーター交換の記録を残しておくので大丈夫、とは言ってましたが。

交換する前の距離がどうだったか…。失念してしまいましたが(汗)。
たしか、65,000kmほどだったような気が。

この二代目Q5が、今年の2月にワタシのもとに来た時が45,857kmでした。丸8か月で20,000km弱走ったわけです。まあ2月3月は、娘の引っ越しで毎週末通ってましたし、8月は娘の帰省と息子のインターンシップ、9月は観劇と、東京往復が多かったこともありますね。月で割っても2,300~2,500km/月くらいになります。年間30,000kmペースではありますが、この後はそれほどにはならないでしょう。おそらく25,000kmくらいか?

いや、それでもやっぱり走り過ぎですがね。


nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:自動車

準備万端整いました [車]

今年こそは、と初めてのユーザー車検を目論んでいるエスハチです。
あれからどうなっているのかというと。

IMG_8432.jpg

ボディの塗装をしました。
以前のオーナーの時に、右のリアフェンダーが修理されてて、パテが盛り盛りだったんです。
この厚盛りのパテが割れてきて、奥の鉄板が錆びてきていました。
本当はキチンと板金塗装したほうが良いのはわかってますが、先立つものもないので、とりあえず補修というかたちで、再度パテ盛りして塗装し直しました。
塗装も色合わせなんかできませんから、これまたとりあえず市販のボディ色のタッチアップペイントです。
とりあえずのべき乗ですが、素人なんでこんなもの。
錆止めになればそれでいいのです。
そもそも今の板金には不満もあるので、いつかどこかでまとめて修理したいと思っています。


その他、車検に向けて、知り合いの修理工場で、光軸調整と排ガス検査、サイドスリップ、速度計の精度などを確認しました。
特にヘッドライトはLEDに交換しているので、光軸は特に心配でした。

関連記事:
 2022/12/11 『Hondaの作業服が白いから

思っていたより光軸はかなりずれていましたね。
LEDはハロゲンよりもシビアで、ちょっと光軸がずれると、照度ががくんと落ちてしまいます。
何とか調整してイイセンいくようにはなりましたが、念のため車検当日もテスター屋さんで直前に確認しようと思います。

排ガスの測定も心配でした。
エスのCVキャブはミクスチャーくらいしか調整する箇所がないので、あまり数値が悪いと素人の手におえないかも、と。
でも事前に検査してみたことで、ミクスチャーをどれくらい絞り、アイドルをどれくらい上げれば良いのか、方向性がだいたいわかりました。
こちらも念のため、当日テスター屋さんで確認してから車検に臨もうと思います。

光軸がダメならバルブをシールドビームに戻す。
サイドスリップがダメなら以前のタイヤ(アルミホイールのほう)に戻す。
…なんて考えてましたが、何とか今の状態のままで車検にチャレンジできそうです。

その後は、点検整備記録簿を書くために、スロープで持ち上げ車の下から全体的に目視点検しました。
今まで走ってても足回りは特に問題なかったので大丈夫でしょう。
水漏れオイル漏れガソリン漏れもありませんでした。
本当はグリスアップもしたらいいのでしょうけど、見たところ前回車検時に結構入れてるようなので今回はパスします。

IMG_8484.jpg

IMG_8485.jpg

フロントはダブルウィッシュボーン。
リアはチェーンケースをトレーリングアームに使った四輪独立懸架です。
改めてじっくり見て、当時としては凝った造りだなーと思いました。

車のほうはだいたい仕上がったので、念のため、車検場の下見にも行ってきました。
本当は、申請書などの書類を事前にもらうつもりだったのですが、受付で聞いたら、自動受付機で受付すれば必要事項が記載済みの書類が一式まとめて印刷されるので、自分で記入する必要はないとのこと。手書きしなくていいんだー。すごーい。

せっかくなのでついでに、印紙や証紙を必要な金額分購入して。
その後は、時間の許す限り、車検場を見学してきました。
ライン最後の下周りのチェックで何か言われないかが心配ですが、その他は何とかなるでしょう。

IMG_8530.jpg

さあ、いよいよです。
すでに予約は入れました。来週にはいよいよ本番です。
車検場では撮影禁止なので詳細な記事にはなりませんが、終わったらご報告させていただきます。


nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:自動車

親の心配はいつまでも [育児]

先日家族みんなで観劇に行ってきたわけですが。
久しぶりに全員が顔を合わせて話をしていて思うのは

「やっぱりオンラインとは違うよなー」

ってことです。
オンラインに慣れていないってのもあるかもしれませんが、同じ場所で同じ空気を吸って直に顔を見て話す、何と言うか、説得力と言うか、安心感…でしょうか。オンラインだと、思ってることの半分も話していないし、聴けてもいないような気がします。

それでも知人の話を聞くと、ワタシんちは一般的な家庭に比べて、かなり頻繁に顔を合わせてるほうかな、と思います。一人暮らしの娘が帰省しなくても、観劇と言ってはみんなで娘のアパートに押しかけたりしてますし。さらに今年は、息子がインターンシップに参加するということで、10日間ほど娘のところに居候してたりも。そんなことを口実に、ワタシもしょっちゅう行ったり来たり。
とは言っても、日中はゆっくり時間を取ることはできません。寝る前にちょこっと話をする程度で、後になって、あーあれを話せばよかった、これを話せばよかった、と反省することばかりではありますが。

それでも、たまに向き合って話を聞いていると、すごいなー、いろいろと考えてるなー、と思わせられる時があります。芝居の感想なんかでも、親が考えもしないような切り口で物事をみてたりします。知らず知らずの間に子供たちは成長しているんですね。

kazoku_kaigi.png

娘も息子も小さい頃から、あまり心配をかけるようなことはなかったかなー。あんまり親が何だかんだ口を出さなくても、自分のことは自分でキチンとできてた。

卒乳から、離乳食、食べ物の好き嫌いとかで苦労したこともないし。特にトイレトレーニングなんかしなくても、おむつはすんなりはずれたし。学校にしたって、次の日の準備なんか手を出したことなどは、一度もなかった。姉弟いつも仲が良くて、取っ組みあって喧嘩するところも見たことがない。

会社で他の人たちが、子供のことであれやこれやと愚痴っているのを横で聞いては、あーうちの子はそういうの全然ないなー、なんて思っていました。世間一般の親よりも、かなりな部分楽させてもらってるなーって、子供たちには驚いたり感謝したりしています。
逆に考えると、親にとっては楽な子供というだけで、本人は苦労したり辛かったりしたことをまったくわかってもらえてない、残念な親ってことなんだろうか。最近、親ガチャとかって言いますからね。親ガチャって言葉は嫌いですが、もしかしたら無意識に自覚があるから嫌いなのかもしれません。


ちょっと前に子供たちと話をしていて、昔お父さんにこっぴどく叱られたよねー、って話が出たことがありました。いまだにトラウマになっているそうで。よくよく話を聞いてみると、娘は自分が約束したことを守らなかったこと、息子はウソをついたこと。それがワタシの逆鱗に触れたようです。

「その時は、そこまで怒らなくても、と思ったけど、今になって考えたら、あの頃はお父さんも精神的にいっぱいいっぱいだったんだなーと思う」

め…めんぼくない(汗)。

そんな未熟な親をフォローしてくれる、とても素直で優しくて温厚な子供たち。逆に社会に出てから苦労するのではないか、なんて非常に心配しています。

世の中にはいろんな人がいます。
隙さえあればつけ込もうとする人。
人を陥れることで自己を保っている人。
そんな性悪な人の餌食にならないだろうか。
とっても心配なのです(親馬鹿でしょうか)。


できるだけコミュニケーションを取って、普段と違う僅かな違和感に早く気づくことが必要かなーと思っています。ウザイと思われるかもしれませんが。


タグ:心配
nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:育児

Vol.74 ルームメイト 座キューピーマジック(追記あり) [座キューピーマジック]

座キューピーマジック公演『Vol.74 ルームメイト』を観てきました。
今回も前回に続いてみんなの予定がついたため、カミサンと子供たちと、フルメンバーでの観劇となりました。

今回は、東京で一人暮らしの娘のアパートまでは車。
そこで娘と合流し、都内は電車移動ということにしました。
そのほうが時間が読めて早いのでね。

久しぶりの都内の電車。
コロナ以前はたまに本社出張などで電車を使うことはありましたが、あれからもう何年経ったんだろう。
思い出せないほど昔のことのようです。
田舎暮らしでのドアtoドアの生活に慣れた人間には、都会の電車移動は苦痛ですね。
駅での乗り換えに歩く距離ですら、田舎なら車を使いますもん(笑)。

そんなこんなで、事前に予定したスケジュールに従って、何事もなく予定通りに下北沢の地に立つことができました。


この「ルームメイト」という演目。
前回は6年前。『豆Vol.10 ルームメイト』でした。
豆キューピッド(以後豆公演)っていうのは、本公演とは違い、若手を主体にした公演で、団員の脚本だったり演出だったり、はたまたその昔は歌や踊りまで繰り出す、実験的公演のことを言います。
とはいえ、ここ20年ほど前からの豆公演は、ほとんど本公演と言っても良いほどの高い完成度を観せてくれるようになっています。

前回のルームメイトも御多分に洩れず、かなり楽しめた公演だったことを憶えています。
が、当時主役を演じていた女優さんお二人としては不完全燃焼だったようで、今回改めてリベンジしたいという希望があり、本公演として「ルームメイト」を演目とした、ということだそうです。
6年も前の公演のリベンジ。
すごいこだわりですね。

例によって土曜日のマチネ。
今回も主役がダブルキャストでしたが、たまたま前回の主演女優と同じ配役のBパターン回。
楽しみ倍増です。

前置きはこれくらいにして。
以下ネタバレあります。
ご注意ください。



もともとこの「ルームメイト」という演目は、個人的にも非常に好きな演目で(いや別にキューピーマジックに嫌いな演目などないのですが)。
それだけでワクワクが止まらない、な気持ちで客席に座りました。

勝手知ったる物語。
と思っていたところ、かなりリライトが入ったことと、演出が大きく変わった?のか、冒頭から「あれ?別物?」という印象を受けました。
以前の「平成なルームメイト」から「令和のルームメイト」に模様替えしたような感じ。
でも、嫌な感じも違和感もなく、これはこれで「新しいルームメイト」としてすごく自然に入り込み、楽しむことができました。

印象が違った理由の一つとして。
まず前半のコメディ色が強くなった気がしました。
以前はもっと息詰まった感じ、鬱々とした感じが、冒頭から漂ってたように思います。
それに対して、明るく、軽くなった印象を受けました。

そしてもう一つ。
主役のウエイト配分が大きく違く観えたんですよね。
前のルームメイトでは、亜由美と葉子(役名は違ったかもしんない)の二人が、二人とも同レベルで主役、といった感覚を憶えていたのですが、今回は亜由美の方が7〜8割がた主役配分が高いように観えました。
亜由美の方が主役で、葉子は強いて言えば準主役、といった感じでしょうか。

もう冒頭しょっぱなから「これ前と違うぞ?」と思えて、思わずちょっと座り直しました。

そんな感じで、新しい演目、新解釈ルームメイト。
言ってみれば「シン・ルームメイト」。
今回の観劇は、そんな新鮮な気持ちで楽しめました。


とは言え、物語としては大きくは変わっていません。
亜由美の苦しみ、絶望感、そして無力感。
それに対する、葉子のどこまでも優しい笑顔。
この対比が、もう、ぐいぐい来ます。
崖っぷち?土俵際?まで、ぐいぐい押されてしまう感じ。
同じ毎日がこれでもかこれでもか、と繰り返され、亜由美と一緒に自分の胸が押しつぶされるようでした。
前半のライトな感じが、打って変わってこの後半に大きく効いてきます。
すごく練られた演出だったんですね。


この「ルームメイト」という演目。
今回改めて違う方向から観た気がして、今までと違う切り口が見えました。
それはいみじくもワタシの心の師匠、御所河原さゆり先生がおっしゃった言葉。

「元には戻れないが先に進むことはできる」
「もう一度、覚悟を決めて飛び降りるのじゃ」

この台詞を聴いてハッとしました。
今まで60年間生きてきて、失敗したこと、上手くいかなかったことが、数限りなくありました。
何度やっても、何度やっても、上手くいかない。

「なぜ上手くいかないのか」

それはその都度、人のせいにしたり、時代のせいにしたり、周りのせいにしてきたような気がします。
そんな甘えた記憶に、御所河原さゆり先生にビシッと言われた気がしました。

「覚悟」

その「なぜ」の答えは、今考えると「覚悟」だったように思います。
覚悟のない努力、覚悟のない挑戦には、結果はついてこない。
確かに、今までの数多くの失敗、そこに「本当の覚悟」はあったのか?
思いがけず、人生の極意?を突きつけられたような気がしました。

…いや、60年も生きてきて、今更言われても(汗)。
そんな言い訳は、御所河原さゆり先生には通用しません。
はい、わかりました。
今後何年生きられるかわかりませんが、残りの人生、「覚悟」を持って生きていきます。
おそらく物語とは全く違った、的外れの感想だとは思います。
とは言え、今までの「ルームメイト」からは絶対になかったであろう、この気づき。
ここにあえて書き残して、これからもずっと大切にしていこうと思います。


さて観劇終わってからの家族そろっての振り返りの会。
帰りに喫茶店に寄って、家族それぞれ感じたことを語り、疑問点をみんなで解消する会です。

「語彙力ないけれども」

今年19歳になった準成人w。
息子の言うには。
登場人物、みんなの気持ちが、それぞれ一方通行なことに、凄いなと思ったそうです。

自分が一番思いを持つ相手。亜由美は当然、葉子です。
葉子は亜由美か?というとそうでもない。自身のセリフにもあったし、自分の悩みを亜由美に打ち明けないこと、などから、本当に思いの強い相手とは、不倫相手なのだろうと。
では不倫相手はどうか?というと。サリナの病気を知って葉子と別れる件があり、サリナかと思わせますが、もしかすると「愛娘を大事にする自分スゲー」的なナルシストなのかも知れず。と考えると大事にしている相手というのは、案外自分なのではないか。
サリナもその母親も当然、不倫をしてた父親。
妹真由美は当然、姉亜由美を思っているし。
タマコは最後に、葉子のことを実妹に重ねていることがわかり。

どこにも思う相手への矢印が相対していない。すべてが片想いで形作られている物語。
それがすごい、と息子は言います。
息子的には、亜由美の葉子への感情について、愛情(LGBTのL)があると言っていましたが、ワタシも含め、他の家族はその件については少し懐疑的。
一か月も毎日毎日目の前で飛び降りるのを見せつけられて、精神的に追い詰められていることも、かなりな部分あるのではないか、他の家族はそういう感想でした。
厨二を自称する本人、そこはある程度偏った見方だとは意識しているようですが。


さて、圧巻はそこから。
息子曰く。

「幽霊たちも含めて、みんながルームメイトだという、そこも凄いね」

ワタシもみんなも「おーっ!」思わず感嘆の声を上げました。
そこまでは気づかなかったわー。
オマエ、ナニモノ?
お前も充分凄いよ!


もしかして、ウチの子供たちの感性を育て育んでいるのは、親でも何でもなく、キューピーマジックの観劇なのではないか?
うーん、確かに、学校の勉強よりも、キューピーマジックの公演の方が、人生のためになる、のかもしれません。
座キューピーマジック、宗教法人化したほうがいいかもね。

皆さんはいかがでしたか?

vol74.png



2022年3月10日追記:

いまさらですが書き忘れてたことがありました。
ま、わかっている方はわかっていたとは思いますが。

今回2022年10月公演の『Vol.74 ルームメイト』のチラシ絵と、直近の同じ演目2016年11月『豆Vol.10 ルームメイト』のハガキ絵の構図が同じなんです。

qp20161120.png
『豆Vol.10 ルームメイト』


観劇後の振り返りの会で話題になったのに、記事に書くのをすっかり忘れていました。
前回のリベンジ、という意気込みが、ここにも表れているんですね。
すごいなー。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

寂れた場末のバーのネオンはチカチカ [車]

もう2か月ほど前になりますか。
Q5を運転してて何となく違和感を感じてました。
なんか眼の下のほうでピカピカする?みたいな。
最初は外の光が何かに反射してるのかなーって思ってました。

よくよく見ていると。
(運転中はよそ見禁止!)
燃料計のバックライトが消えてるんです。
いや、消えてると言うか、点滅してる。



よくアメリカ映画とかで、場末のバーやガソリンスタンドなんかの看板のネオン管が、切れかかってチカチカしてるじゃないですか。
まったくあんな感じです。
めっちゃチープな雰囲気を醸し出してくれちゃっています。

最初の頃は、チカ…チカ…って消える感じでした。
それがそのうちに、消えてる方がデフォになって、逆にチカ…って点くように。
消えるなら消えるで、ずっと消えててくれればいいのに、変にチカチカするもんだから、気になる気になる(笑)。

ディーラーに持っていったら、部品取り寄せ、ということで。
は?こんなのただの接触不良じゃないの?
ばらして接点復活剤でも吹いてやれば一発で直りそうなもんだけど。

しかしそこは、自分でできない弱み、ってやつよ。
とりあえず1か月半ほど部品待ちしてました。
先日、部品が入った旨の連絡があったので、来月になったら修理に行ってきます。


そういえば。
以前もらって付けていたAudi DataPlugですが。
ネットを見てるとどうもサービスが止まっているらしくw。

関連記事:
 2022/07/03 『貰った馬の口を覗くな


電気自動車のe-tronとかでも、スマホアプリのサービスが使えないみたいだし。
最近の自動車業界、しっちゃかめっちゃかになってるみたいね。
ドイツ車もそうだけど、日本車は特にそう。

あのレース好きの無能なおぼっちゃん社長率いる日本最大の自動車企業に、業界だけでなく政界財界もそろって忖度してるせいで、半導体立国だけでなく自動車立国も返上することになりそう。
終(つい)の車は、中国製EVになるかもね。

どうせならせめてテスラにしたいところだけど。
日本向けテスラの生産国は、結局中国なんだよなー。
うーむ。


タグ:故障 Audi Q5
nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:自動車
人気ブログランキングへ