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Vol.26 嘘つきジェントルマン 座キューピーマジック [座キューピーマジック]

1年半ぶりの新作。
今回はゴールデンウィークということでもあり、2日連チャンで観に行きました。
でも2日とも、客の入りは2/3程度。
どうしたんだ、みんなあーってな感じ。
やっぱり本多劇場では、大きすぎるのでしょうか。
それともゴールデンウィークのせい?
それはそれとして今回のこの新作は、キューピーでは珍しく幽霊が出ない作品。
かなり面白かったです。
ところどころで繰り広げられる劇中劇は、ちょっと強引な展開かと思わせながらも、観客をグイグイと引っ張って行きます。
劇中劇って結構難しいと思うのですが、現実との落差がこれぐらいあると、逆に受け入れやすかったりします。

この芝居の中で、最も重要な役柄である市川雪之助は、座長田窪一世の所属事務所の先輩である、斎藤康弘の客演でした。
それがまた、なんと素晴らしい役者ぶり。
元々はまり役なんだろうか。
キューピーの役者が薄れてしまうほど強烈で、とても格好良かったです。
嬉しかったのは、固定化されつつあった、今までのキャストとは違った、意外性のある配役が観られたこと。
特に岡野佐多子の、淋しがりやの可愛いホステス。
気の強い女役から一転して、かよわい女役を見事に演じていました。
演技とはいえ、あの涙にはかなりジーンときました。

難を言えば主人公の心が、愛人から奥さんへ戻っていく様子が、あまり伝わってこなかった点は残念。
ちょっとした浮気ということなら、愛人というのも変だし。
男ってそれぐらい身勝手なものだとしても、主人公の性格では、どう見ても無理があるような気が・・・。
それと最後の暗転の長さ。
あれはあれで、しょうがないとは思いますが、あの暗転は短ければ短いほど、次の場が印象的になるのではないでしょうか。

まとめは強引でしたが、基本的にはとてもよく出来た本だと思います。
気をつかわずに思ったことをズバズバ言える。
傍から見ると滑稽に見えるけど、家族ってそんな形が理想的なのかなあと、自分の普段の立ち居振舞いを改めて考えてしまいました。
笑って泣いて、ジーンとしてポカポカした良い気持ち。
1本の映画を見たような気がしました。
関東に住んでいたら、毎日観に行ったのにぃ。

ちなみに今回からビデオの販売は無し。
全巻揃えようと思っていた私は、肩透かし。
座長に聞いたところ、著作権の関係で現状の価格ではとても売ることが出来なくなったとのこと。
値段が上がってもいいという人のためにも、是非販売は続けて欲しい。
著作権・・・あまりつっこむと、このページにも影響がありそうなので、以下自粛。
vol26.jpg


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