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豆Vol.8 タルチュフ 座キューピーマジック [座キューピーマジック]

偽宗教家・タルチュフを信じきる主人・オルゴン。秘密を打ち明け、おいしい食事をさせ、もうとにかく大変なお気に入り。しかしその為に家族や召使いは大迷惑。タルチュフの正体を暴く為、後妻が仕掛ける芝居が始まる。果たしてうまくいくのかどうか・・・(DMより)

あー可笑しかった。というのが観終わっての感想でした。
モリエールの戯曲を観るというのは、豆キューピットで「病は気から」に続き2回目ですが、なんか登場人物のパターンが似ているような・・・。それともこの頃の戯曲って、みんな同じようなもんなのでしょうか。良くは知りませんが。

岡野佐多子、初演出ということでしたが、女鹿伸樹・横田エイジ・斉藤康弘という強力な助っ人を客演に迎えて、非常に濃い内容でした。植村拓也・一木美名子のムズムズするほどのいちゃいちゃなど、随所にコテコテの笑いがちりばめてあり、私はこの手の芝居ってとっても好きです。カミサンの言うには「まるで、お江戸でござる」だそうな。
私は今まで、豆キューピットって、若手の舞台度胸をつける為の、実験的な公演。というイメージを持っていたので、あまりにまともな(失礼!)公演に、ちょっとびっくり。

今回の公演はダブルキャスト。私が観たのは楽日で、Bパターン。
オルゴンの母は枝村みどり。後妻は古海裕子。タルチュフに横田エイジ。ロワイヤルは斉藤康弘。のキャストでした。田窪一世のタルチュフが見られなかったのは、とっても残念でしたが、枝村みどりの迫力ある母親や、可愛くもキレ易い愛娘の一木美名子など、新鮮なキャラクターを観ることができました。
また、個々の人物の性格が、きっちりと演じ分けられていて、ストーリー展開が分かり易く、原作を知らない私は、最後までどうなるのかと、ハラハラしながら、すっかり引き込まれてしまいました。

ただ、最後のどんでん返しが、あまりにもサラッという感じだったので、ラストのしまりがなかった感じがしました。斉藤康弘の正体が明かされるところは、もっと溜めておいて大袈裟にどっかーんといって欲しかった。
そうそう、ロワイヤルは刑事コロンボ気取りでしたけど、タルチュフのあの衣装と風貌からすると、どう見てもルパン三世と銭形警部にしか見えませんでした。


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