SSブログ

Vol.34 道化師の森 座キューピーマジック [座キューピーマジック]

キューピーが放つ、3年ぶりの新作。
前回の『僕と真夜中の僕』が観に行けなくて、ウズウズしていた私。
またもや例の三人組で予定を組んだのですが、直前になってカミサンが風邪をこじらせ、ムサイ男の二人旅に。

客席に入ってまず最初に思ったのは、客層が変わってきたような気がしました。
メディア系の人なのかどうか知りませんが、おっさんが一人ってのが何だか目に付きました。
もしかして業界で話題や注目を集めているのかな?
以前は男一人で観に行くのに、かなり抵抗があったのですが。

特筆すべきは舞台装置。
わざと薄明かりを残した暗転の中、パズルのような数個のブロックが、移動し回転するさまを観るのは、なかなか新鮮でした。
まるで、超合金合体ロボット(笑)を彷彿とさせるあれは、新しい演出なのでしょうか。
大道具さん、大変だっただろうなぁ。
でも、狭いステージをうまく使う、素晴らしいアイディアと、感心しました。
(スタッフは足元が見えて安全だし)

新作だけあって、全体としてはかなり荒削りな感じは否めません。
延々とした愛人のくだりと、強引で怒涛のような展開。
前半と後半での物語の進み方に、とても違和感を感じたのは私だけでしょうか。
時間的にあそこまで愛人を引っ張る必要性はないような気がします。
だって最後は結局、愛人についてのオチがないんだもん。
あんなに前振りしといておいおいって感じ。

でも、現代の病院で晋平が母親に抱かれて泣くシーンは、とても感動的でした。
『がんばったね。えらかったね』
母親のこの台詞が、この物語のすべてと言っても過言ではないでしょう。
男の子から見た母親像というものは、こういうものでしょうね。
女性から見た感想も聞いてみたい気がします。
そう思うと、カミサンが行けなかったのは、とても残念です。
誰か教えて下さ〜い。

最後に母親はどうなったか。皆さんはどう思われます?
私は、結局義兄に殺されるのは変わらない。と思いました。
坂田のおばさん的に言えば、『晋平は捨てられたんじゃない事を教えるために、40年前に引っぱられた』ってことじゃないでしょうか。

誰が?…やっぱり母親かな。それって安直?
う〜ん。でもなぜ40年後の今なんでしょうか。そのあたりの説明まであると、スッキリリンなんですが。
いずれにしても、感動的でした。これからどんどん練っていってほしいですね。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

人気ブログランキングへ