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ものづくりがしたい [思ひ出ぽろぽろ]

就活で広告会社を希望していた学生が、メーカーで働く父親の話を聞くうち、ものづくりに目覚めていったという話。

ものづくりがしたい

ものづくりの企業で働くワタシとしては涙ちょちょぎれるお話ではあります。
とはいえ、今は事務職。
昔のように設計開発をバリバリやってた頃とは違います。
はっきり言って今の業務で胸を張って熱く語るところはありませんね。
この話のように娘に熱く語れる父親が羨ましいです。

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写真素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)


ワタシがものづくりに直接携わった最後と言えば。
今からもう20年も前の話。
障害者のためのあるものを作る装置。
当時の社長が自己満足というか道楽というかで始めた開発。
ウチの工場がメインで作っているものとは大きく異なる、まったく畑違いの製品でした。

営業や企画からは切り離されてましたから、いわば社長直属です。
社会貢献活動のようなものでもあり、ボランティアというか採算度外視で、コストよりも機能や使いやすさを重視して、社長一人を了承させれば好き勝手に進めることができた、技術者としてはとても恵まれた環境でした。

おかげで点字についていろいろと学んだり。
その当時は点字を「目で」読めるくらいにはなってましたね。
今でも簡単な単語や文章なら読めたり読めなかったり。
残念ながら触って読めるほどにはなれませんでした。

PAKSS00060_TP_V.jpg
写真素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)


その後社長も亡くなり、その装置も数台製造した後は、後継機種を開発することはありませんでした。
ワタシも一線を退いちゃったし。
それでも毎年この時期になると、市の福祉課をとおして障害者の方に、あるものをお配りしています。
ワタシが開発した装置で作ったあるもの。
それを書いちゃうと簡単に特定されるので書きませんが。

たまに点字でお礼の手紙をいただいたりもします。
ありがたく、なつかしく、くすぐったい。
その時だけは、自分がまだものづくりに携わっている技術者な気がします。


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