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十二講、ひとまわりで百四十四講? [今を生きる]

十二講

山の神様を祭った十二神社。
よく言う鎮守様なのですが、3月12日は十二講という神事(しんじ)があります。
最近は会社員が多いので、日曜日じゃないと都合が付かないということもあり、直近の日曜日に行う取り決めになっています。
ということで、今日は十二講。


ワタシが親父から十二講を引き継いで、早12年。
十二講×12年で144…、…えー、単位は何だ?


いつもの年だと十二講の日ってのは大体大荒れの日が多いのです。
それに今頃だとまだ積雪が3mはあるので、神社までの参道は積雪で通れません。
回り道をして氏子総代さんの家の近くからカンジキを履いて雪の上を渡って行くのが普通。
しかし今年は異常なほどの少雪です。

大雪の時だと…鳥居が見えないほど。


それが今年は…。
IMG_1724.jpg
雪のゆの字もありません。
天気も良いので、カンジキどころか普通のシューズで歩けます。
こんなことはもう二度とないかもしれませんので、長靴でなくスニーカーを履いて出かけました。


十二講には各家庭からお供え物を持ち寄ります。
そのお供え物の半分を十二神社の祭壇に上げ、残りは神社の外に雪で作ったお堂に供えます。

IMG_1725.jpg

今年は山奥のほうから雪をかき集めてお堂を作ったそうです。
今年の区長さんは大変だったでしょうね。

お堂の真ん中には的。両脇に弓と矢。
どんな謂れがあるのかは良くは知りません。
弓が上手くなりますように、という願いを込めて、か?
それとも、クマやサルが里に下りてこないように、ということなのか?

ワタシが子供だった頃、この弓矢が欲しくて欲しくて。
お祀りが終わる頃を見計らって、誰よりも早く神社に弓矢を取りに行ったものでした。
作り物なので矢を飛ばすことなどできないのですが、村の子供達は競争でしたね。
しかし、今の子供達にはまったく魅力なし。
なんせ40年以上経ってますし、時代は大きく変わっているのでそんなものでしょうね。

今の子供達と言っても、村の小学生はかろうじてウチの息子1人だけ。
今月末の卒業式が終われば0人です。
子供がいないわけじゃありませんが、次に小学生が出てくるまであと4年くらいはかかるでしょう。

この地域、昔は他にもいろいろな行事がありましたが、今はもうすっかり廃れてしまいました。
この十二講。いつまで続けられるのかな。
できることなら、田舎の風物詩として、いつまでも残していきたいとものだと思います。


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