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ほぼ総取り [育児]

ゴジラ-1.0がアカデミー賞をはじめとする数多の賞で、視覚効果賞をほぼ総取りしてしまった感がありますよね。ワタシも2回ほど観ましたが、ホント素晴らしい映画だと思います。久しぶりに映画館で観たい映画に出会えて、嬉しく思いました。
さてさて、賞と言えば…ということで内輪ネタを一つ公開します。

今年度卒業の息子くん。卒論の提出も終わり、後は学校から卒業して良いよーの連絡を待つだけの日々を送っています。てか来週卒業式なんですけど、ホントに卒業できるんだよね?
昨年末の話だけど、もうじき卒業ということだし、そろそろ良いかな?あんまりリアタイで書くと息子が身バレしそうなんで、躊躇していた話題です。

※親バカが炸裂するのでご注意ください!


以前にも書いたことがありますが、息子の通う学校は何故か演劇が盛んでして、毎年学祭で学科対抗の演劇をやるんですね。途中コロナで中止の年もありましたが、キューピーマジック大好きな彼はずっとこの演劇に役者として参加してきていました。
それが今年度は脚本をやる!と。確かに昨年度の演劇が終了した時点でそれは宣言してて、その通り今年度の演目は彼の初脚本&初演出となりました。

親バカなワタシら夫婦はもう大喜びでしたが、いつになってもどんなシナリオなのか、彼は頑として教えてくれませんでした。まあ逆に期待が高まったとも言えますね。当日は会場にビデオカメラを持ち込み、リアタイで観ながら撮影もし、これまたキューピー好きな娘はYouTubeのlive配信で、自分のアパートから遠隔観劇していました。

学生演劇とは言っても学科対抗なんで、ガチの演劇好きが集まってやるものとは違います。そもそも普段演劇を見に行く学生なんて実際ほとんどいないだろうし、せめてTVや動画配信で見る人がいるかどうか、くらいなもんです。
そんな感じなので、今までワタシが観てきた公演でも、あーもっとこうすれば良いのにとか、これはちょっとなー、といった部分がいつも目について、残念な気持ちでいました。言葉は悪いのですが、演劇というよりは学芸会の延長といった感じなんです。
しかし今回は、キューピーマジックの公演を知り尽くした(いやそこまでは笑)息子くんの脚本と演出です。本物の演劇を分析し、ありとあらゆるテクニックを詰め込み、使える技をすべて使って(要はパクったとも言うw)今までの学祭の演目よりも、本来の演劇らしさが強く出た公演だったように思います。彼自身がこだわった演出を、演者の皆さんもよく理解してて、全体的にも完成度の高い、良い公演でした。まあ細かい失敗もあるにはありましたが、それはそれで生の舞台ということでw。

※親バカ炸裂中なのでご理解ください!


実は毎年のようにいくつも賞を取っている強豪学科が他にあり、今年もまたそこが受賞するんだろうと、みんなが何となく思っていました。なんせその強豪学科は毎年賞取りを狙ったガチ勢です。練習もかなり積んできていることでしょう。確かに今年度もそちらが結構おもしろかったことも事実です。
息子たちの舞台と冷静に比べてみると、どっちもどっちか、ヘタすると若干負けてる感じではありました。

しかし今回は運も味方につけたのか、その強豪学科の演目は午前中。お昼を挟んで次の演目がちょっとイマイチ。で息子たちの演目がラストという順番。すべての演目が終わってからの採点なので、今回はこの演目順も大きく味方したような気がします。もしこの順番が逆だったら…おそらく違った採点結果になったかもしれません。


前述した、他学科の演目や過去の演目でワタシがいつも気になっていたのは、主に場面転換です。みんないろんな脚本を考えてそれぞれが面白いのですが、物語の流れや演出がどうもTV的と言うか、細切れで、一幕一幕が短いんです。さらには、場所の移動や時間の経過などの場面転換で、いちいち幕を閉めるんですよね。ヘタすると登場人物が一言二言しゃべったらすぐに幕が閉じるなんてことも。だからとっても間延びして、観客の集中が切れやすいんです。
息子もそれは感じていたはず。それだからか今回の脚本の舞台は、主人公のアパートの一室から場所の移動はまったくなし。時間経過などの場面転換は幕を一切使わず、照明と音響のみで行うという、今までの学祭演劇ではなかった演出でした。それだけでも他の参加者から観たら、目からうろこだったと思いますね。
普段から舞台演劇を見慣れている息子くんの本領発揮、面目躍如といったところでしょうか。

※親馬鹿炸裂終了〜。お疲れさまでした笑。


そんなこんなで、中だるみすることもなく、非常に分かりやすくコンパクトでまとまった舞台でした。で、終わってみるとこのとおり。

IMG_3911.jpg

・総合優勝
・脚本賞
・照明賞
・音響賞
・演技賞
・役者賞 第一位

何とまあ、全7つの賞の内、6つを受賞。せめて脚本賞くらいだけでもと期待していましたが、まさか総合優勝までかっさらうとは。ワタシもカミサンも、もうビックリでした。

ゆるーくわきゃわきゃしながら練習や準備をしてきた息子たちが賞をほぼ総取りし、賞取りガチ勢のところが無冠という、誰も予想だにしない大どんでん返し。
息子の脚本の力だけではないとは思います。何よりも、役者やスタッフみんなが楽しんでいたことが、そのまま観客に伝わったのでしょうね。それにしても、さぞかし本人たちも驚くやら喜ぶやらだったことでしょう。

今更ですがお疲れ様でした。
そして、おめでとうございます!


タグ:演劇 学園祭
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