信号待ちのヘッドライト 復刻版 [車]
ふとしたところから昔自前のサイトに載せてた記事が出てきました。
懐かしい〜、いや、恥ずかしい〜!
日付を見たらなんと1998年。もうかれこれ20年近く前ですよこれ。
インターネットには音声電話回線でモデム接続だった当時。
NIFTY-Serveとかの電子会議室で「信号待ちでのヘッドライト消灯」の話を出そうものなら、いつも「ルール」「モラル」の話に発展して、最後は言い争いになり後味悪く終わってしまう、そんなセンシティブな話題でした。
よくそんな話題をサイトに載せたなーって思いますが、なるべく「こうすべき」などと排他的にならないようにかなりトーンダウンしてますね。
ワタシも若かったのに、何か、えらいじゃん(笑)。
そっと、見なかったことにしようかな…とも思ったのですが、警察とのやり取りが具体的にわかっていいかな?と思い直し、復活転載することにしました。
以下、原文。20年前のワタシの文章そのままです(汗)。
『信号待ちのヘッドライト』
その昔私が東京で暮らしていた頃、私の周りの人たちは信号待ちではライトを消すっていう人ばかりでした。東京では信号待ちでライトを消さないと刺される、とまで豪語する人もいました。そんな中で8年近く暮らしていたので、知らず知らずのうちにそれが癖になってしまいました。でもそれにはちゃんとした理由があったと思います。
1.対向車が眩しいだろうから
2.蒸発現象により、対向車から横断者が見えなくなる
3.対向する右折車や横断する人間に対して、こちらが停止する意志が伝わりやすい
4.バッテリーに負担がかからない
とまあ、こんなところでしょうか。
ところがある時に、信号待ちでもライトは消さないという人がいて、その人にもこんな言い分があるのでした。
1.めんどくさい
2.横断する人の照明がわりになる
3.次に走り出すときに、点灯し忘れることがない
4.ライトのスイッチが摩耗しない
5.ライトを消すと違法になる
1から4まではまあまあ解からなくもないのですが、5については疑問に思ったので、実際に警察へ電話して聞いてみました。その結果、とんでもない事実が判明したのです。以下はその時の電話での会話をまとめたものです。
・私
夜間、信号待ちでライトを消すことは、違法だと聞いたのですが。
・警察(以下 警)
違法とまではいいませんが、警察としてはお勧めできません。というのは、道交法上では夜間自動車を運転する時にはライトを点灯しなければならない、と取り決められているだけで、特に信号待ちで停車中の取り決めはされていません。ですが狭義で考えると信号待ちの状態と言えども、車を運転していないことになるわけではなく、運転は継続していると考えるのが一般的でしょう。ですから警察としては、ライトを消しても良いと言うことはできません。車を運転しているのなら、常にライトは点灯すべきです。
・私
対向車が眩しかったり、幻惑させてもいいのですか?
・警
ライトというものは、眩しいものです(笑)。そのためにロービームがあります。
・私
では、信号待ちでライトを消していると、道交法違反で捕まりますか。
・警
そこまではならないと思います。多分、現場の判断ということになると思います。ただしライトを消すことで、あまりにも他の交通に悪影響を与えると判断されれば、無灯火ということで取り締まる場合も考えられます。
・私
ライトを消すことで、交通にどんな悪影響を与えることがあるのでしょうか?
・警
ですからそれは現場の判断ということです。
・私
もし取り締まるとすれば、膨大な台数の違反車両になりますね。
・警
そうです。ただし昔の自動車などでは、バッテリー上がりを防ぐために、こまめにライトを消す習慣がありましたし、自分のライトが前の車に反射して、自分が眩しいからライトを消すという方もいたりします。また、周りに迷惑がかからないように、例えば上り坂の交差点などでは、ロービームでも対向車が眩しいだろうからといってライトを消すとか、いろいろな理由でライトを消さざるを得ない状況もある訳です。そのような状態で、一概にそれらすべてを取り締まることはできません。ただ、道交法で、信号待ち時にはライトを消してもいいと決められていない限り、警察としてはライトは消してもいいとか、消した方が良い・・・とかは言えないのです。
・私
わかりました。お忙しい中、お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
ということでした。つまり法律では『夜間自動車を運転する状態の時は必ずライトを点けなければならない』と明記されているため、たとえ信号待ちでもライトを消してはいけないというのが警察の答えでした。
あなたは、信号待ちでライトを消してますか?それとも点けたままですか。この話を聞いてどうしますか・・・?ということで実は今、私はできるだけライトを消さないように努力しています。
…いかがでしたでしょうか。
いや、いかがと言われてもねぇ?
ワタシの場合、この時のこの「信号待ちでもライト点灯」が、その後の「雨天点灯」につながっていったのだと思います。
実際に一番効いたのは、免許取りたて女子高生スクーター事件…いや事故、でしたけどね。
交通課の警察官もこんなふざけた電話によく付き合ってくれたなーとも思います。
最近の警官だとこうはいかないでしょう。「くだらない電話してくるなっ!」と怒鳴りつけられそうです。
まぁそのあたりも、何とも昭和な時代を感じますね。
ヘッドライト関連記事:
2005/03/05『こだわりの運転術』
2005/03/06『こだわりの運転術 追記』
2015/06/07『オートライトに思うホームとアウェイ』
2015/06/25『どうもこうも道交法 ヘッドライト編』
2016/05/07『球切れ、消し忘れ、ユルサナイ…』
懐かしい〜、いや、恥ずかしい〜!
日付を見たらなんと1998年。もうかれこれ20年近く前ですよこれ。
インターネットには音声電話回線でモデム接続だった当時。
NIFTY-Serveとかの電子会議室で「信号待ちでのヘッドライト消灯」の話を出そうものなら、いつも「ルール」「モラル」の話に発展して、最後は言い争いになり後味悪く終わってしまう、そんなセンシティブな話題でした。
よくそんな話題をサイトに載せたなーって思いますが、なるべく「こうすべき」などと排他的にならないようにかなりトーンダウンしてますね。
ワタシも若かったのに、何か、えらいじゃん(笑)。
そっと、見なかったことにしようかな…とも思ったのですが、警察とのやり取りが具体的にわかっていいかな?と思い直し、復活転載することにしました。
以下、原文。20年前のワタシの文章そのままです(汗)。
『信号待ちのヘッドライト』
その昔私が東京で暮らしていた頃、私の周りの人たちは信号待ちではライトを消すっていう人ばかりでした。東京では信号待ちでライトを消さないと刺される、とまで豪語する人もいました。そんな中で8年近く暮らしていたので、知らず知らずのうちにそれが癖になってしまいました。でもそれにはちゃんとした理由があったと思います。
1.対向車が眩しいだろうから
2.蒸発現象により、対向車から横断者が見えなくなる
3.対向する右折車や横断する人間に対して、こちらが停止する意志が伝わりやすい
4.バッテリーに負担がかからない
とまあ、こんなところでしょうか。
ところがある時に、信号待ちでもライトは消さないという人がいて、その人にもこんな言い分があるのでした。
1.めんどくさい
2.横断する人の照明がわりになる
3.次に走り出すときに、点灯し忘れることがない
4.ライトのスイッチが摩耗しない
5.ライトを消すと違法になる
1から4まではまあまあ解からなくもないのですが、5については疑問に思ったので、実際に警察へ電話して聞いてみました。その結果、とんでもない事実が判明したのです。以下はその時の電話での会話をまとめたものです。
・私
夜間、信号待ちでライトを消すことは、違法だと聞いたのですが。
・警察(以下 警)
違法とまではいいませんが、警察としてはお勧めできません。というのは、道交法上では夜間自動車を運転する時にはライトを点灯しなければならない、と取り決められているだけで、特に信号待ちで停車中の取り決めはされていません。ですが狭義で考えると信号待ちの状態と言えども、車を運転していないことになるわけではなく、運転は継続していると考えるのが一般的でしょう。ですから警察としては、ライトを消しても良いと言うことはできません。車を運転しているのなら、常にライトは点灯すべきです。
・私
対向車が眩しかったり、幻惑させてもいいのですか?
・警
ライトというものは、眩しいものです(笑)。そのためにロービームがあります。
・私
では、信号待ちでライトを消していると、道交法違反で捕まりますか。
・警
そこまではならないと思います。多分、現場の判断ということになると思います。ただしライトを消すことで、あまりにも他の交通に悪影響を与えると判断されれば、無灯火ということで取り締まる場合も考えられます。
・私
ライトを消すことで、交通にどんな悪影響を与えることがあるのでしょうか?
・警
ですからそれは現場の判断ということです。
・私
もし取り締まるとすれば、膨大な台数の違反車両になりますね。
・警
そうです。ただし昔の自動車などでは、バッテリー上がりを防ぐために、こまめにライトを消す習慣がありましたし、自分のライトが前の車に反射して、自分が眩しいからライトを消すという方もいたりします。また、周りに迷惑がかからないように、例えば上り坂の交差点などでは、ロービームでも対向車が眩しいだろうからといってライトを消すとか、いろいろな理由でライトを消さざるを得ない状況もある訳です。そのような状態で、一概にそれらすべてを取り締まることはできません。ただ、道交法で、信号待ち時にはライトを消してもいいと決められていない限り、警察としてはライトは消してもいいとか、消した方が良い・・・とかは言えないのです。
・私
わかりました。お忙しい中、お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
ということでした。つまり法律では『夜間自動車を運転する状態の時は必ずライトを点けなければならない』と明記されているため、たとえ信号待ちでもライトを消してはいけないというのが警察の答えでした。
あなたは、信号待ちでライトを消してますか?それとも点けたままですか。この話を聞いてどうしますか・・・?ということで実は今、私はできるだけライトを消さないように努力しています。
…いかがでしたでしょうか。
いや、いかがと言われてもねぇ?
ワタシの場合、この時のこの「信号待ちでもライト点灯」が、その後の「雨天点灯」につながっていったのだと思います。
実際に一番効いたのは、免許取りたて女子高生スクーター事件…いや事故、でしたけどね。
交通課の警察官もこんなふざけた電話によく付き合ってくれたなーとも思います。
最近の警官だとこうはいかないでしょう。「くだらない電話してくるなっ!」と怒鳴りつけられそうです。
まぁそのあたりも、何とも昭和な時代を感じますね。
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2005/03/05『こだわりの運転術』
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