Vol.23 仮面狂詩曲 座キューピーマジック [座キューピーマジック]
前年末に肝炎と椎間板ヘルニアのダブルパンチで即入院。
そのためしばらくキューピーはオアズケ。
二週間の入院と一ヶ月ほどの自宅療養でとりあえず復帰。
またまた御無沙汰してしまった、久々のキューピーは・・・。
女性恐怖症の中年翻訳家のお話。
普通の女性とはなかなかうまく付き合えない、お決まりのマザコン男。
周りからいろいろとちょっかいを出され、ついに男の心の中に新たな人格が生まれる。
そして自分をからかった女性たちへの復讐を開始する。
というあらすじ・・・なのですが、どうも多重人格が描き切れていないような気がします。
今までの芝居の中でも、自分自身の心の中での葛藤を描いたシーンが数多くありますが、その時の演技とどこが違うのかわかりませんでした。
心の中の葛藤と多重人格というものは、本来は全く違うものではないかと思います。
葛藤の演技を極端にすればいいというものではないと思うのです。
そんなこんなで、男の新しい人格に対して、あまり怖さを感じず、イマイチ印象に欠ける感じでした。
また、多重人格が起きる必然性として、母親との近親相姦という設定でしたが、それも台詞の中に一回ちょこっとあっただけで、「えーっ!」っていう意外性もないし説明不足のような気もしました。
多重人格という設定は昔から良くあるものですし、近年また一時期流行ったりもしたのですが、実際にはそうそうある症例ではないでしょうし、あんまり安易に扱えるものではないですよ、やっぱり。
演技も難しいですしね。
1996-08-04 18:04
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