マスタブラウザ狂想曲

会社のネットワークがトラブっていて。
大体Windowsのネットワークということがそもそもなんですが。

現象：
ある工場だけ、エクスプローラのネットワーク全体で「ネットワークパスが見つかりません」とかエラーが出て、PCの一覧が表示されない。
pingは通るし、エクスプローラに「\\PC名」とUNCパスを打てば、共有フォルダにはアクセスできる。
前はネットワーク全体→PC一覧→共有フォルダ、とアクセスできたのに、いつの頃からか出来なくなっていた。
…とういうことで、苦情が来たわけ。

顛末：
とりあえずエラーダイアログでググってみると、どうもこのコンピュータの一覧表示っていうのは特殊なことをしているようで。
同一のネットワークにつながれたWindowsPCは、最初に起動したPCが「マスタブラウザ」を名乗り、その後起動したり接続されたPCの名前を憶えて、他のPCがネットワーク全体の表示をする時に教えてあげる役目を担うとのこと。
ただそのマスタブラウザは特に決まったPCではなく、起動した順番やOSの格？によって名乗るPCが変わってくるのだそうです。
優先順位としては、ドメインコントローラ＞メンバーサーバー＞クライアントPC…ってな感じで。
問題の工場にはドメインコントローラはなく、異なるサブネットで同じドメインを共有しているかたちです。
本来であれば同一ネットワーク上には必ずいるはずのマスタブラウザ役のPCが、何らかの拍子にいなくなってしまっているってこと？
というわけで、ちょうど余っていた(笑)Windows2003Server様を1台工場に持って行きました。

が、何をどうしたところで、マスタブラウザになってくれません。
最終的にレジストリをいじって、強制的にマスタブラウザに設定してみましたが、それでもダメでした。
セキュリティの設定や、拠点間ルーターの設定など、ありとあらゆるところを見直したり変更してみたりしましたがどうも思わしくありません。
で、ネットをさすらってて見つけた、browstat.exeというコマンド。
インストール用のCDからサポートツールをインストールしないと使えないという優れもの。
やってみました。

browstat status

…何か他のクライアントPCが、2003Server様を押しのけて、マスタブラウザを名乗ってる。
でも「レジストリに接続できない、うんぬんとかいうエラーが出てたりして。
うむぅ怪しいやつ見つけたり！

このクライアントPCを再起動したところ、ちゃんと2003Server様がマスタブラウザになり、キチンとコンピュータ一覧が表示されるようになりました。
つうか、このクライアントPCがおバカさんになっていただけ？
もしかしてもしかしたら、2003Server様なんて、いらなかった？
オヨビでない？

最初からこのクライアントPCを再起動すれば、それだけですんだのかも。
もっと早くにbrowstatコマンドを試してみればよかったorz
あぁ…もうそこまで検証する気力がない…。

つうことで、持ってきた2003Server様はそのままおいてきました。
誰でも出来るマスタブラウザ、それ専用になってしまった2003Server様。
人間で言うと…資料室管理部長とかに左遷されたようなもの？
なんだか身につまされる…。

タグ：マスタブラウザ browstat Windows ネットワーク全体