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レントゲン写真より動画が欲しい [育児]

Appleな話題満載のPodcast、Apple News Radio ワンボタンの声へのコメントを、なぜかこっそりblogに書いてしまうこの試み(笑)。
最近番組の中で話題になっていた「レントゲンの写真データをもらえないか」に反応してみます。



初めての子供が授かった時、定期的に病院で検診を受けていたカミサン。
毎回嬉しそうにエコー画像をプリントアウトしたものを持って帰ってきました。

「もよもよ動いてて可愛いよ〜!」

なんて話を聴くうちに、なんだかこちらもムズムズと。
いいなぁ〜。見てみたいなぁ〜と。そんな気持ちがわいてきました。

その数年後、今度は第二子の妊娠。
我慢できずに言ってみました。

ワタシ 「エコー検査、見に行っちゃだめ?」

カミサン「え〜やだ、恥ずかしい!」

速攻で断られました(汗)。
がっかり…。


ところがある日、病院から帰ってきたカミサンが、妙に嬉しそう。
何かと思っていると。

「ビデオに録画してもらったよ〜!」

そうなのです。
前回の検診の時、技師の人に「ダンナが見たがって困る」って話をしたら「ビデオテープを持って来れば録画してあげる」と言われたそうで。今回はテープ持参で検診に行き、エコー画像を録画してもらってきたのでした。

お〜っやった〜!!!
これで動いてる胎児が観れる〜。
早速ビデオデッキにインして観てみると。
うおぉぉぉぉぉぉ!か、かわいい…。
もよもよ動いているのも可愛いですが。
ポインタを使って、頭の大きさを測ったり、大腿骨の長さを測ったりしてるんですね。
なんだかCADのデモンストレーションを見ているようで面白かったです。

あと、ビックリしたのが。
カーソルを当てた場所の音が聞こえるんです。
そう!ぴょこぴょこ小刻みに動いている胎児の心臓にポインタを当てると、その音が聞こえるんですよ。ちゃんとその音もビデオに入っていました。
すごい!可愛い!面白い!科学技術万歳!

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その時の胎児も今はもうワタシより大きくなり、春からは一人暮らしを始めます。
時の経つのは早いもんですね。
最近だったら、もっと簡単に、USBメモリやSDカードを挿して、動画を保存できるようになっているのでしょうか。いや、もしかすると三次元データで保存されてて、VRゴーグルでグリグリ回しながら見れたりするのでしょうか。
それもまた面白そうですよね!


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愛車遍歴11 [車]

話は少しさかのぼって。
ワタシのホンダオデッセイがまだ絶好調で走り回っていた頃。

これ以上何を望むのか?
主にカミサンが乗ってはいたものの、Audi A6 Avant 3.0 quattro(C5系)はワタシ的には最高の車でした。ところが2回目の車検を取る頃には、いろいろと問題が出てきてもいました。

一番はMMIの不調。
リアカメラを後付けしたりiPhoneを有線接続できるようにしたせいなのか、たまにMMIがブラックアウトすることがありました。
またDVDナビのドライブ故障で地図ディスクが読み込めず、ナビゲーションは完全に使用できなくなっていました。中古のMMIユニットを探したりもしましたが、なかなか見つかりません。新品となると一体いくらかかるのか見当もつきません。とりあえずカミサンの常用なので、ナビは使えなくても我慢して乗っていました。
そうこうしているうちに新しいA6 Avantが発売になっていました。


ある時たまたま仕事でディーラーの近くに行ったんです。
たまたまですよ。ホント。

関連記事:
 2006/05/23 『やめときゃよかった

たまたま試乗した新型A6 Avant。モデル的にはC6系と言います。
C5系のA6 Avantで気になっていた、リアがゆさゆさする挙動がまったくなくなっていました。やっぱりそこはユーザーからフィードバックがあったんでしょうね。格段に足回りが向上していました。パワーやトルクも上がって、若干大きくなったボディなのに、すごく軽々と走りました。重量感はなくなってて、でも重厚感や安定性は変わりません。逆に雪道はこっちのほうが安心して走れます。

ということで、「別に今のままでも…」と渋るカミサンを説得し、思い切って買い換えてしまいました。
これ以上は望めないはずの車…の上を行く車。
新型A6 Avent 3.2 quattro(C6)です。

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ところがそうはうまくいかないのが世の常。納車時から問題発生…。その辺の詳細は当時の記事をご覧ください。

関連記事:
 2006/09/22 『納車されたようなされてないような?

この電動チルトの不具合は何度もありました。
新しいA6はリモコンキーに合わせてシートポジションやドアミラーの設定を覚えさせることができて、自分のキーで乗り込むとシートやステアリングやミラー位置が自動調整されるんです。そしてエンジンを停めた時はステアリングが逃げて、乗り降りしやすくなります。これ結構好きで使ってたんですが、あんまりチルトが故障するので半固定にして、自動調整は使うのやめました。持病なんだと思って(泣)。

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その他では本当に何にも問題はありませんでした。これ以上何を望むのか?っていうくらい(またか…汗)。
強いて言えば(あるのかよ)、リアのランプがLEDのツブツブ感丸出しで、そこだけはちょっと不満でした。ネオン管みたいな感じだったらさらに良かったんですが。
後は(まだあるのかよ)、リアワイパーが雪の重みですぐ折れる(笑)ことくらいです。

関連記事:
 2006/12/31 『最近の車の対環境性能
 2015/01/26 『悪夢再び


そのほかはホントに文句なし。スンバらしい車です。

ステアリングに連動して左右に動くアダプティブヘッドライト。最初は何?こんなの、と思っていましたが、使っていると微妙に便利だったり。
何より、しっかりと守られた感のあるキャビン。
フラットで重厚な走り心地。
トルクもパワーも充分なV6エンジン。
ゆっくり走ればゆるゆるとリムジンのように走り。
軽く踏み込めば滑らかに吹け上がるV6エンジン。
みしりとも言わない内装。
分厚い革を使ったレザーシート。
リアシートにまで付いているシートヒーター。
普通のカーステレオでは聞こえない音まで聴こえるボーズ製スピーカー。
そしてそして、雪道ではがんとした安定性を誇るquattroシステム。

どれを取っても、何を思い出しても、ホントこれ以上はいらない。と今でも思える車です。
そりゃS6やRS6とかに比べたら動力性能はかないません。でもワタシはそこまでは不要。雪道では持て余すだけですもんね。素のA6で充分です。
この車なら20年30年と乗り続けられるだろうと思っていました。

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しかしそれなのに、ああそれなのに。…別れは突然やってきました。
まる9年間乗り、4回目の車検を取った次の年。10年目の冬でした。

ある日の朝、会社で朝のミーティングをしているところに、カミサンから携帯に電話がかかってきました。通常なら無いことです。何があったのかと慌てて出てみると。

「事故りました…」

とのこと。
相手は?怪我は?とりあえず最悪の状況ではない様子。ミーティングはごめんなさいして、事故現場に直行しました。
まあ壊れたもんはしょうがない。人間が壊れなかっただけ良かったと思うしかありません。

相手は軽自動車。カミサンは丁字路の突当たりを右折しようとして、左から来る車両を見落としたのです。コリジョンコース現象ってやつですね。田園型交通事故とも言います。もしかすると助手席側Aピラーの陰になってたのかもしれません。
そもそも一時停止した時によく確認していれば起こらない事故。一時停止はしたのでしょうが、それまで車をまったく認識してなかったので、車はいないという思い込みで発進したようです。
とは言え一時停止はカミサン側。相手側が優先でしたので、弁解の余地はありません。

相手の軽自動車は弾き飛ばされて田んぼに。それでも相手のドライバーさんには大きな怪我もなく、打撲で数回通院したくらいで済みました。車は廃車でしたが。
A6もフロント(主に冷却系)にかなりダメージがありました。A6はアルミボディですから、逆に軽自動車のほうがダメージが少なく見えました。でもA6もエンジンはかかりましたし、路肩に寄せたり、キャリアカーに積んだりは可能だったので、淡い期待を持ったのですが、修理屋さんの見立てでは修理代は百万単位でかかるだろうとのことでした。

そんなこんなで、ディーラーとも相談して、ワタシ史上最高の車、10年目のC6系A6 Avant 3.2 quattroは泣く泣く廃車となりました。

関連記事:
 2016/02/10 『ドナドナ


取り急ぎカミサンの通勤車が何か必要です。
次は国産車の中古かな…。

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愛車遍歴10 [車]

下取り車もなくA6 Avant 3.0 Quattroを購入したワタシ。結局Audi 80はそのままワタシが乗り、カミサンにA6を譲ったとこまで来ましたね。
Audiを二台持ちという、いまだかつてない、とんでもない状況です。地方に住む、しがない、お金もない、ただただ普通のサラリーマン。ただの一般ピープル、パンピー(死語?)なワタシ。大丈夫なのか?果たしてこの先どうなるのか!


…えー早速ですが。
めでたく第二子が生まれました。

カミサン、子供二人、両親と、6人家族になりました。となると…イエス!そうです!全員が1台の車で移動することができません。最初のうちは、2台で移動すれば?なんて言ってましたが、さすがにそんな面倒くさいことは続きません。

当時はミニバンが大流行の時代。でもワタシはミニバンが大嫌いでした。あの腰高で不安定でフニャフニャな足のミニバンなんて、絶対に乗るものか!って思ってました。
A6乗りのカミサンも、ミニバンやワゴンみたいな大きい車は勘弁して、と言います。これ以上でかい車はやめて、と。

ミニバン以外で多人数が乗れる車がないか探したりもしました。
それこそAudiのQ7って車が海外で発売されてましたが、日本発売は予定されていませんでした。残念。…って、高くて買えませんがね。
いろいろ探すうちに候補に残ったのが、ホンダオデッセイの三代目RB1でした。他のミニバンと違い、車高が低く、低重心で走りを意識した車。なのに7人乗り。これなら運転感覚も乗用車と違和感は少ないということで、購入を決めました。

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ちょうど出たばかりの3代目オデッセイ前期型アブソルート4WDを選択しました。前期型の型式はRB1なんですがアブソの4WDになると確かRB2でしたね。アブソルートは2.4リッターエンジンで少しばかり元気なモデルです。家族6人が乗るのですからそれなりのパワーが必要かと思いました。また雪国ですから4WDで。
ホンダ車の場合はリアルタイム4WDと言う大層な名前がついていますが、要は通常は前輪駆動でFFとして走ってて、タイヤが滑るのを検出すると即座に四駆に切り替わる、というシステムです。また左右どちらかのタイヤが空転した時は、空転する方のタイヤに自動的にブレーキをかけてスリップを抑え、反対側のタイヤの駆動力が落ちるのを防ぐ、VSAという機能も付いています。日本車だしA6より3年も新しいし、クワトロなんてもんじゃない、素晴らしい走破性を見せてくれるだろうと期待しての選択でした。

とは言え、すでに3台持ちで、さらに買い増しなんてさすがにできませんよね。
そこで、Audi 80はちょうど甥っ子が欲しがっていたので譲り渡し、Audi A6、ホンダオデッセイ、Honda S800と、以前、クイントインテグラ&S800の時と同じ、ホンダ車を二台持ちとなりました。当然オデッセイはワタシ、A6はカミサンが乗ります。いやこれは、夫婦の力関係、というわけではありませんからね。カミサンの雪道での運転を心配して、ってことと、ワタシが新し物好きってことなんですよ。ホントに(汗)。

3代目オデッセイ前期型のアブソルートはメーターパネルが赤基調なんです。そこも好きなポイントでした。目盛りは白でちょっと残念。後期型になると青照明も選べるようになってたようです。ワタシは赤いイルミネーションが目が疲れないので前期型でちょうどよかったです。

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画像はお借りしました


それからワタシは迷わずレザーシートオプションを付けました。すごいですよ。3列目まですべてレザーシートですから。それも前面だけ、とかじゃなく、後面まですべてレザーでしたよ。さらにはドアの内張りもレザー。このオプション、これは良かったな~。
元々アブソルートの標準シートは、部分的にレザーを使ってて、結構高級感のあるものでした。それなのにあえてレザーシートオプションを選択したので、後々までディーラーの営業担当に「オデのアブソでフルレザーは県内で他にない」って言われました。Audiと違って、見かける数の多いオデッセイでしたが、確かに他では見たことがありませんでした。3列レザーシートは出来も良くてプレミアム感が半端なかったですね。
ただシートヒーターが前席のみ、ってのは残念でした。せめて2列目までは入れてほしかったな。

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(標準シート)画像はお借りしました




実はこのオデッセイは購入当初からいろいろと問題がありました。
まずは初っ端から最大の問題点。豪雪地帯ならではの話題ですね。購入した時期が冬だったこともあり、いきなりこの問題に苦しめられました。

前輪のタイヤハウスの内張りの合わせ目から、シャーベット状の雪が入り込み、内張りが押されてタイヤと干渉してしまうのです。そうなるとどうなるかと言うと、内張りとタイヤがこすれて、音がします。臭いです。内張りに穴が開きます。そして、タイヤがすり減ります。あー…(泣)

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それに気づいたのが納車から一週間後。
それからは必ず、車から降りたら、フロントフェンダーのドア側の下あたりを、ガンガン蹴って、詰まった雪を落としていました。想像してもらえますか。買ったばかりの新車を自分で蹴飛ばすんですよ。とっても悲しかったです。何だか屈辱的でしたね。マジでホンダの設計者を恨みましたよ。
この辺もまた以前blogにて記事にしています。

関連記事:
 2006/01/12 『オデッセイは雪国で使えるのか
 2006/01/15 『オデッセイは雪国で使えるのか その後
 2006/04/20 『オデッセイは雪国で使えるのか 解決編
 2009/12/21 『オデッセイは雪国で使えるのか 再発編



またこのオデッセイ前期型アブソルート4WDの、雪道での走破性についてもある疑惑が…。
オデッセイは通常FFで走りますから、そもそも上り坂だとトラクションを確保しづらいですよね。そのうえで例えば、道路の左側にシャーベット状の雪が積もった状態の緩い右カーブの上り坂。そんなシチュエーションをオデッセイで走ると簡単に左にスリップします。ワタシとしてはシャーベット状の雪を踏んだ状態ではすぐに4WDに切り替わっているハズと思い込んでいたのですが、それにしては挙動が変だな〜と感じていました。

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ある時、この4WDを信じて圧雪道路で少し無理をした際に、何とスタックしてしまったことがありました。即座に4WDに切り替わるはずが、まったくそうではありませんでした。前輪片側のタイヤが虚しく空回りするだけ。しょうがなく、シフトをD〜Rにガチャガチャ、ステアリングを左右にグリグリ。するとガクンと4WDに切り替わり、何とかそこから脱出することができました。最初から4WDに切り替わってさえいればスタックなんてしなかったのに。
そのあと一応ディーラーに行き、点検してもらいましたが、異常はないという結果でした。
それからは、オデッセイの4WDには期待しないようになりましたね。ただのカタログ用のオプションだったのだと思うようにしました。

納車後1週間でホンダの設計者を恨んだワタシ。そんな疑惑があってから後、ワタシはもうホンダの設計者を信じてないですね。

関連記事:
 2009/03/22 『パートタイムは信用するな(派遣労働者ネタではありません:笑)


とはいえ、それ以外のシチュエーションではとても役に立ちました。
そこそこ元気なエンジン。重心が低くて乗用車のような乗り心地。立体駐車場にも入る車高。そして何より7人乗れるシート。後席を倒せば広大な荷室空間。
大人四人に、チャイルドシートとジュニアシートに子供を一人ずつ。家族全員を詰め込んで何度も遠出しました。使い倒したと言ってもいいでしょう。

どんだけ使い倒したかって言うと…。
アルミホイールが割れちゃうくらい(笑)!

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関連記事:
 2006/04/16 『タイヤは命を乗せて走っている、ホイールもしかり。頼むよホント
 2006/04/24 『全品交換



そして3回目の車検が近づく頃。走行距離はすでに10万キロを超えていました。あんまり走りすぎたからか、ボディがヤレてしまい、雨が降る中で長時間停めていると、トランク下のスペアタイヤ収納部に水が溜まるようになり。電気系統もいろんな警告が出るようになりました。このままだともう4回目の車検までは持たないぞ、ということになりそうでした。

そろそろ次を考えないとなー。


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はいまた妄想のお時間です [車]

出ましたね。新型Q5のTDI。
クリーンディーゼルってやつですか?
新しモノ、珍しモノ好きなワタシ。
近くに行ったついでにちょこっとディーラーに寄ってみました。

TDIってTurbo Diesel Injectionだと思っていましたが、Turbo Direct Injectionの略なんですね。直訳すると、いわゆる直噴ターボってやつです。

海外メーカーでは環境配慮型乗用車の流れとして、ガソリンエンジン車→クリーンディーゼル車→ハイブリッド車→EV車ってな感じで移行していったような気がしますが、日本国内ではディーゼルは環境に悪いというイメージが強かったため、クリーンディーゼルはずっと輸入されませんでした。
海外でのいろんな試乗レポートを見たり読んだりすると、結構良い評価を受けていたようなので、どんなもんだか自分の目でも見てみたいと思っていて、ようやくそれが叶いました。


まずはスタイリングから見てみます。

一番目を引くのは、フロントグリル。Q7から始まった、ヘッドライトと繋がったグリル。正直ワタシは嫌い。グリルは独立しててほしい。最近のAudiのグリルは大きくなり過ぎで、スマートじゃない。あまり格好良くない。ぶっちゃけ知性を感じない。
(個人の感想です:笑)

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あと気になるのは、ボンネットの造形。A5やA7あたりから始まったのかな?ボンネット上の4本のライン。これもワタシは嫌い。4本はうるさ過ぎ。内側のラインはいらない。ないほうが全然良いと思う。これではクリンゴン星人の額です。

関連記事:
 2018/10/05 『フロントグリルが顔ならボンネットは額

disってばかりですが、良いと思うところもあります。
横から見た感じ。ワタシのQ5よりショルダーラインが強調されていて、若さや躍動感を感じます。これは好き。結構良いですよね。

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あとオプションですがマトリクスLEDヘッドライト。
これは良いです。これは欲しい!
聴いたところによると、全天候モード?とかにすると、ほとんど真横まで光軸が広がるらしいです。いや絶対良いでしょ。

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さて、試乗させてくれるっつんで、喜んで試乗車に向かうと…暖機中。
ん?…結構うるさいな。
昔のディーゼルエンジン程ではありませんが、やっぱりディーゼル特有のカリカリ音はしますね。アイドリング音を車外で聞くと、安っぽい音で、ちょっとガッカリ。

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ただ、車内に乗り込むとディーゼルっぽい音は入ってきません。乗って走る分には音や振動でディーゼルを意識することはありません。車内で聞いてると、吹け上がりの音なんかは、結構乾いた音で良い感じです。気持ちいいです。

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確かにトルクはあります。タコメーターで1,500rpmを超えれば有り余るほどのトルクが湧いてきます。ワタシのQ5(2.0リッターガソリン)の2,500rpm以上のトルク感でしょうか。
低回転からトルクがあるので、シフトアップはかなり早めですね。ポンポンポンって感じでシフトアップしていきます。高回転でパワーを稼ぐエンジンではないのでこのほうが効率が高いんでしょう。レッドゾーンは4,000rpm。

カミサンのA3のSトロニックと比べると、シフト変速が格段に素早くなってます。ホントに電光石火と言ってもいいみたい。A3もこれくらい早ければ文句なしなんだけどな。

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あと新型のQ5はオンデマンド型のquattroになりました。Audiお前もか。
路面や走行状況によってはFFになるらしいです。ただ、走っててそれに気づくことはありませんでした。
コレについては、以前ホンダオデッセイで痛い目にあってるので、あまりうれしくはありません。燃費なんかどうでもいいからフルタイム四駆のquattroでいてほしかったなぁ。

関連記事:
 2009/03/22 『パートタイムは信用するな(派遣労働者ネタではありません:笑)

走りについては、左右のトルクベクタリングも行っていて、コーナリング時には内側車輪に軽くブレーキをかけて、回頭性を上げているようです。走っていると、ワタシのQ5と比べて、確かにスイスイ曲がる感じではあります。
ただ、そのせいかどうか、コーナーからの立ち上がりでステアリングの戻りが弱く、自分で明示的に戻さないといけない場面が多くあったのが気になりました。ま、数時間で慣れるでしょうが。

アイドリングストップは最近の車らしく、車速が0になる前からエンジンを止めます。ワタシはこれが嫌い。ワタシのQ5はきちんと車が停止してからエンジンがストンと止まります。そのため、停止位置をクリープで微調整したり、青信号に変わる直前のタイミングでは、あえてブレーキを軽く踏んでいることでアイドリングストップさせない裏技ができたりします。新型はこれができない。
また、ディーゼルのせいなのか、再スタートが若干遅い気がしました。
アイドリングストップについてはワタシのQ5(ティプトロニックですが)に軍配を上げますね。個人的な好みもありますけど。

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電子系機能については、ワタシのQ5に比べて格段に充実しています。
試乗車はS-lineでしたので、バーチャルコックピットでGoogle Earthを表示できたり、前進後進とも歩行者検知自動ブレーキが付いたり。隣の車線を後ろから近づく車があれば警告したり、停車してドアを開けようとした時に、後ろから車が来ると警告したり。
あと、どこかの国産車のように、バックの時に自車を俯瞰した画像が出たり。見通しの悪い交差点から前進する時に、フロント左右の映像を出したり。
カメラとセンサーで至れり尽くせりです。

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また試乗車には、スピーカーはBANG & OLUFSENが付いてて結構良い音がしてました。19スピーカーですってよ。
以前ワタシが乗ってたA6はBOSEが付いてました。最初はそこまでいらねーよって思ってましたが、聴いてみるとやはり大違いでしたね。

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好きなとこ、嫌いなとこ、差し引いて考えると、多少欲しいほうに振れてはいますが。
なんだかんだでオプション含めると750万ほどに…。はぁ。
やっぱり、高いわ〜(泣)。

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タグ:試乗 Audi Audi Q5
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愛車遍歴9 [車]

結婚して、あっという間にもう10年。ワタシは40歳になっていました。

Audi 80に乗っていたワタシでしたが、その頃の市内でAudiと言えば、ワタシの他には建設会社の社長がA8に乗っているくらいでした。何このマーク、何て車?どこの会社?えーっ外車なのスゴイネって、田舎ではそれくらいの認知度でしたね。

そんな頃、たまたま…Audi 80の車検とかだったのかな?カミサンと販売店に行った時のこと。ある展示車に目が止まりました。
深緑の二代目A6 Avant 2.4 FF(C5)でした。店内の照明を映した艶やかなその濃い緑の色合いに、ワタシもカミサンも引き付けられました。いわゆる一目惚れってヤツです。
夫婦して思わず見入って「いーなぁこれ」って言ってたら、担当の人が言うには。

もうじきこのA6に3.0 quattroが国内販売になる。
この展示車は入れ替えるので、現車で良ければかなり安くできる。

まじか…。
どうするよカミサン。思わず顔を見合わせる二人(笑)。

ただね。一つだけ問題がありました。
この展示車、レザーシートまで緑なんです。それがまた結構明るい緑でしてね。ボディは深緑で渋いのに内装はアマガエル(笑)みたいなライトグリーン。
コレを乗りこなすにはかなりテンション上げてないと厳しいぞ、と。ジーンズにTシャツではとても恥ずかしくて乗れないぞ、と。カミサンとそういう結論に達して、泣く泣く諦めることにしました。
ボディカラーは超気に入ったし、装備なんかも全然充分、金額もオッケーなのに。問題はシートの色だけ、だったんですけどね。残念でした。
シートカバー、という手もないわけじゃないんですが、せっかくのレザーなんだからちょっと、ね。

…ということになったら、今度は担当の人がその気になっちゃって。価格は勉強するから今度発売のA6 3.0をどうか、という話になりました。
なんでA4に話が行かなかったのかというと、A4ってA6に比べると何か寸詰まりに見えて、イマイチ魅力を感じなかったんです。それに比べてA6のスタイリングは、とってものびやかで、流麗って言葉を具現化したかのような、とっても素敵な車でした。

そうなると今度はワタシがその気になっちゃって。
やっぱりAudiならquattroだよね!とか何とか(笑)。
ただ、二人があれだけ気に入ったボディカラーの深緑でしたが、新しいA6 Avant 3.0 quattroにはその色の設定がありませんでした。結局ボディカラーはドルフィングレーなるものに。何だか当初希望してた車からどんどん離れていきます。

それでも何度も何度も見積りと検討を繰り替えし、最終的には新しいA6で着地。自分でも、大丈夫?ホント大丈夫?みたいな感じでした。いやはやまったく、ワタシがA6クラスに乗るとは…。
金額はいくら勉強してくれたとはいえA6のquattroです。当時、基本給よりも残業代のほうが全然多かったワタシでしたが、それでもその頃の年収よりも高かったです。

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その時Audi 80に何か問題があったか、と言われると、どうだったかな?ドアロック不良やキーシリンダー、あとなんだろう?電気系に何か持病があったかもしれません。でも、今どうしても、って状況ではなかったと思うんですね。
まだまだ手放すどころか、充分気に入ってたんです。

その結果、Audi 80は下取りに出しませんでした。
カミサンが結婚前から乗ってた軽自動車を実家に戻して、今度はカミサンが乗ることにしました。
これで何と、Audi A6 Avant 3.0 quattro、Audi 80 2.0E、Honda S800と、ワタシ名義の車が3台体制となったわけです。Audiを2台持ちということで、近所ではちょっと奇異の目で見られていました。


今考えると、カミサンがよくウンと言ったな、と思います。それだけあの時に見た深緑のA6が魅力的だったのか…。あそこでA6に目がいかなければ、おそらく80を買い替える時には順当に、A4に、ということになったはず。それだけ二人ともあのA6に惚れちゃったんですね。

あとまぁ、一つ大きな理由に考えられるのが、チャイルドシートかな?
当時はちょうど第一子が生まれた後。2歳か3歳くらいだったと思います。使ってたチャイルドシートが乳幼児から使えるタイプだったこともあり、かなり大きく、かさばって困ってたんですね。A6なら余裕で載せられるな、っていう考えはありました。
カミサンが乗ってた軽自動車には、そのチャイルドシートは載せられませんでしたしね。

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折しも子供が通ってた保育所が閉所して保育園に移った頃になると、給食に慣れることができず、通園にとっても苦労してました。そんな停滞した空気に大きな風穴を開けてくれたのもA6 Avant 3.0 quattroでした。毎日送迎するために、ワタシは短時間勤務になり、ほとんど主夫状態となりました。

関連記事:
 2005/05/19 『ついに登園拒否か
 2006/01/20 『園庭が私を誘う


C5系と呼ばれるこのA6は、リアカメラ付きではありませんでした。センサーが付いてて音で知らせる機能だけでした。でもやっぱりリアカメラは欲しい。雑誌やネットを調べると、C5系用の後付けカメラを見つけました。早速購入して専門の工場で取り付けてもらいました。当時ディーラーではこういう改造はしてもらえなかったんですよね。
またそのキットのおかげでiPhoneを有線で接続できるようにもなり、一石二鳥でした。


ただ、初めてのquattroということで、いろいろとすったもんだはありました。乗り始めたばかりの時はしばらくモヤモヤガッカリしてたのですが、誤解が解けたら何のことはない。quattroに間違いはありませんでした。
その辺の顛末は当時のblog記事で三部作になっています。

関連記事:
 2005/03/24 『quattro ~クルマの気持ちがわからない編~
 2005/03/25 『quattro ~クルマが本音を話すとき編~
 2005/03/26 『quattro 最終章 ~クルマに叩きのめされる編~

上記記事でquattroの実力を思い知ったワタシは、A6をカミサンに譲り、自分では80に乗ることにしました。たださすがに30代女性がA6に乗ってると珍しいのか、カミサンは職場でいろいろと言われたらしいです。
それでも大雪の時などは、カミサンはquattroに乗っていると思えば、ワタシも安心できました。すでにその時からずっとquattroを信頼しています。雪国を走る車はすべてquattroになればいいのに、と思います(個人の感想です:笑)。

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Audi A6 Avant 3.0 quattro。ホントいい車でした。
中は広いし静かだし。V6エンジンはトルクが有り余るほどあって、高速道路を巡航速度で走る時は静々と緩々と粛々と走る車でした。それでいてつまらないかと言えばそんなこともなく。がっしりどっしりして安心できて長距離走ってもまったく疲れない。

ただ一つだけ最後まで気になったことがあります。
リアが重いわりにサスが妙に柔らかい感じで、うねったコーナーとかだとユサユサと変な揺れ方をすることがありました。路面が滑るような状況では、ドキッとすることも多くあり、この変な揺れはいつまでたっても慣れませんでしたね。
そのため、うっかりしていて、雪の壁にコンニチワしたこともありました。

関連記事:
 2006/02/10 『わかっちゃいたけど


でも、昔覚えたように、車は使い倒してこそ。いかにAudiとも容赦はしません。
夏はラゲッジルームでスイカを切ったり(笑)。
日頃、農作業の足としても、田んぼや畑に、大活躍しましたね。

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ワタシもカミサンも、A6はもうこのまま乗りつぶすだろうと思っていました。もう買い替える理由も(お金も)なかったからです。80を買い替えることはあるにしても、A6にこれ以上何を望む?と思っていました。そう、しばらくは…(汗)。

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夢の扉への第一歩 [育児]

息子もついに中学校を卒業しました。終わってしまえば3年間なんて早いもんです。なんだかんだとバタバタしているうちに、この日を迎えました。廃校や統合で、いくつもの学校を渡り歩いた経験を糧にして、これからの新しい生活に生かしてほしいと思います。

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小学校の卒業式で語った夢からは、もう変わってはいるけれど、今の夢もなかなかいいと思うよ。人生のその時々で、自分が思い描く未来に向かって、力いっぱい突き進んで欲しいな。

夢の扉はいくつあってもいいです。どれが正解とかどれが間違いとか、どれが成功とかどれが失敗とか、そんなことはありません。片っぱしから開けてみるのもありです。だから臆することなくどんどん挑戦してみて。
そしていつか、これだ!と思う夢の扉の前に立った時は、自信と勇気を持って、扉を押してみてください。その扉は簡単には開かないはず。それでもあきらめずに押し続けていれば、それまで出会った人の中から、力を貸してくれる人が出てきます。次の扉に向かって一緒に進む人も出てくるでしょう。

だから…。
夢に向かって進む努力と同じくらい、人との出会い、人との繋がりも大切にしてください。

卒業おめでとう!

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 2016/03/24 『夢に向かって



息子の進学先は、昔(今でも)ワタシが行きたかった学校。進路を決めるのに多少?バイアスがかかったかもしれません。本当に自分の純粋な気持ちで決められたんだろうか。いまさらながらにちょっと心配しています。それでも、教科書を開いて目をキラキラさせている息子を見ると、これで良かったのかな、と思ったり。

たとえ回り道になったとしても、自分の思う方向に、自分の力で歩いて行ってほしい。いつか親から遠く離れて、視界から見えなくなっても、君の活躍を心から祈っています。学祭には必ず行きますよ。仕事にかこつけて(笑)。でもたまには帰ってきて土産話も聞かせてね。

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タグ:進路 卒業
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酒は三献に限る [ちょっといい話]

とある懇親会で60代半ばの大先輩から教えてもらったことがあります。
年寄りの話は、たとえ酔っ払ってる人の話でも勉強になりますね。
その、ためになった内容とは。

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いらすとや


昔から「酒は三献に限る」と言うが、これの解釈を間違っている人がいる。一つの盃で三杯呑むのが一献。それを三回繰り返すのが三献。というのは間違いだ。それでは九杯呑むことになる。
一つの盃に注ぐ時に三回に分けて注ぎ、三回に分けて飲む。三三九度のように。つまり一杯が一献。それを三回、つまり三杯呑んで三献なのだ。

そしてこう続ける。

人に酒を勧めたり勧められたりする場合、人からついでもらうのは三献まで、というのが「酒は三献に限る」の本来の意味だ。それ以上呑みたければ手酌で呑むことだ。無理に勧めて呑ませたり、勧められて無理に呑んだりしてはいけない。なぜなら。安い酒。高い酒。どんな酒でも、杜氏が一生懸命心を込めて作った酒だ。酔っ払ってこぼしたり、呑み残したりするのは、失礼に値するからだ。

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いらすとや


さすが米どころで長年酒を呑んできた年寄りの言うことは重みが違うね。

改めて文字にすると、なるほどスゲーなって思うけど。これ今日、ヘベレケのオヤジが飲み屋で言ってたことを意訳したもの。三献以上呑んでて説得力はあまりありませんが、忘れないように書き残しておきます。


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愛車遍歴8 [車]

ある時、雑誌でたまたま見かけたのが、AudiからA4が発売になる、という記事でした。それにともないAudi 80は販売終了になると。
ワタシは昔からAudiというメーカーは気になっていました。中学生の頃、Audi quattro sportと言えばラリーで大活躍していた車です。それなのに国内ではそれほどメジャーではありませんでした。ベンツやBMWの陰に隠れて日蔭の存在(笑)でした。

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画像はお借りしました


少し前まではラリーで強くて硬派なAudiだったのに、その当時はお金持ちの奥様が乗る車でした。旦那はベンツ。奥さんや娘はAudi。日本国内ではそんな売られ方をされていた時代でした。Audiは女子供の乗る車。それは販売代理店だったヤナセの販売戦略でした。
それでもワタシ的には、Audiは女子供と言うより、医者の息子、あるいは金持ちの大学生の息子が乗ってるイメージが強かったですね。quattroにスキーを積んでって感じ?だからヤナセに毒される事なく、変なイメージを持ちませんでした。
そうそう、中学生の時に読んでた弓月光の漫画「エリート狂想曲」だったかに出てくるイケメン家庭教師の友達に、難関大エリートの人達がいるのですが。この人たちがカウンタックやらアウディクワトロスポーツやらに乗ってて、ワタシとしてはすごい憧れを持って見ていたことも大きく影響したと思います。

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さらにAudiと言えば、スキーのジャンプ台を登っていくCMだったり、カーデザインに初めて空気抵抗を持ち込んだ、とか、オンロードに初めて四駆を持ち込んだ、とか。結構高性能で高品質なイメージもありました。あと安全性も。
Audi 80って、衝突時に重いエンジンが脱落してずれ落ちる慣性力を使って、ステアリングをダッシュボードに引き込み、さらにシートベルトを巻き上げて乗員をシートに引っ張る機能(今で言うシートベルトプリテンショナー)を装備していました。
そこまでするっ?高級車にようやくエアバッグが一般的になりつつあった時代。それだけで威張ることなく、留まることなく、黙々と一歩二歩と先を行く。とことん安全機能を追求するAudiってスバラシイ!
事故った時にステアリングが引っ込んじゃうんですよ!すごいですよね。カッコいいですよね!…見たことないけど(笑)。

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画像はお借りしました


そんなこんなで、知れば知るほど気になるAudi。一度乗ってみたいな〜と思っていました。
雑誌等で見ると、新型AudiのA4は結構洗練された、今っぽいオシャレなフォルム。逆に何だかワタシのイメージじゃないなぁと。それより旧型のAudi 80のほうがつるんと丸くてシンプルな感じ。旧型なら在庫を安く買えそうだし。

早速ディーラーに行ってみることにしました。
当時のAudiは、ベンツを扱っているヤナセと、フォルクスワーゲンを扱っているファーレンの二系統の販売チャネルがありました。
最初はヤナセに行ってみたんです。ひどいもんです。乗って行った車がありふれた国産車で、乗ってた人間は二十代後半の、いかにもお金持ってませ~ん的な若者だったからでしょう。まったく無視です。声もかけてもらえませんでした。屈辱的でした。貧乏人は来るなよ、という圧力がヒシヒシと伝わってきました。居たたまれずそのままワタシは一言も声を発することなくお店を後にしました。

初の外車購入!という意気込みは、しょっぱなからガツンと鼻をへし折られてしまい、くじけそうではありましたが、ダメ元でもう一方の販売店、ファーレンに行ってみました。
すると…全然違いました。好意的、ウェルカムな対応にビックリ。この違いは何?って思いました。またその時に対応してくれた営業マンが良い人で、Audiが独自販売チャネルを持ち、その人が支店長として遠くの販売店に移動するまで、ずっとワタシの担当として就いてくれました。

ただ、順調に購入に至ったわけではありません。
当初ワタシの希望する条件はAudi 80のセダンで色はシルバー。しかし、シルバーはもうすでに在庫がないと言われてしまいました。無理もありません。その時にはもうA4の販売が始まっていました。潤沢な在庫などありはしなかったのです。
80の在庫車の色は白だったか黒だったか…。A4も薦められたり。それだとちょっとなーと、その場はいったん諦めて家に帰ったのですが、その夜、営業さんから連絡が来ます。
関西だったか東海だったか…名古屋だったかな?1台だけシルバーが見つかったのです。当時はインターネットが一般に普及する直前の時代。多分あちこちの販売店に電話をかけまくったんでしょうね。ありがたかったです。

「シルバー、最後の1台です」

断る理由がありません。
ということでやってきたのが。
Audi 80 2.0E、セダン、エクスクルーシブエディション。

エディションやらオプションやらは検討する余地なし。本当はquattroが欲しかったんですが在庫はFF。これしかないのでこれしかありません。
エクスクルーシブエディションは革シートでシートヒーター付きでした。他にもUVカットガラスや木目調インパネとかもこのエディション付属のオプションだったような気がします。
後から考えると、革シート+シートヒーターは、たまたまだったけど、良いチョイス(選んでないし:笑)でした。雪国で走る車にはシートヒーター必要でしょ。腰痛にも良いしね。このオプションはその後購入する車には、すべて付けています。それくらい手放せないオプション機能になりました。

上のグレードにはV6エンジンを積んだ2.6Eってのもあります。2.0Eは所詮2リッター4気筒。非力で街中のストップ&ゴーを繰り返すようなシチュエーションではもっさりした感じでした。
でもそれが高速道路では一変。合流でグイーンと加速していくと一気に車重が軽くなっていく、と言うか、車が小さくなっていく印象です。それでいてずっしりとした重厚感。しっかりとした直進安定性。長距離走ってもまったく疲れない。さすがアウトバーンの国の車だなーと感心しました。

あと気に入ってたのはインテリアの照明。
前にも記事にしましたが、照明がみんな赤いんです。メーターから何からみんな赤い。少しオレンジがかっている感じですが。Alfaほど赤くなくて、どちらかと言うと落ち着いた赤ですね。
この赤一色のメーターが見やすく目が疲れなくて大好きでした。最近はAudiのメーターでも白基調の目盛りになってしまって残念です。

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 2005/01/21 『メーターの照明


さてこのAudi 80で思い出に残っていることと言えば…。
この車が来てちょうど一年くらい経ったの時のこと。

ワタシはある慢性疾患がありまして、高校生の頃から定期的に通院して検査をしてもらっています。経過観察ってヤツですね。当時はまだ発症はしていなくて、いわゆるキャリアーと呼ばれるものでした。
その日もいつものように検査がありまして病院に行きました。たまたま母も検査があって別にカミサンの車で来てたんだったと思います。ワタシはワタシでAudi 80で来て、まず採血してから診察に呼ばれるのを待っていました。
しばらく待合室で待っていると、なぜか名前を呼ばれる前に、主治医が出てきて困った顔で言いました。

「今日は帰れないからね~」

最初何言ってるのかわかりませんでした。
今日は病院が混んでて待ち時間がかかるってことかな?と思ってました。
すると今度は看護師さんが慌てて飛んで来て。

「大丈夫ですか?起きてられます?」
「これから入院手続きしますね」
「誰かお家の方とかいらっしゃってますか」

…は?ですよ。
どしたの?何があったの?
周りは超慌ててるけど、自分だけポカーン、でした。

「とりあえずコレに」

と持ってこられたのが車椅子。
全然どこも何ともなく、普通どおりなワタシでしたが、倒れられたら困るということで、無理やり車椅子に座らされました。
車椅子で廊下を看護師さんに押され、カミサンと母を探し当てると、二人とも当然ながら驚きの表情。
家族三人がそろったところでようやく説明を受けました。

血液検査で異常な数値が出た。
普通なら立っていられないような悪い値。
今日はこのまま入院して明日から精密検査。

主治医の「今日は帰れないからね~」というのはホントの話だったんですね。青天の霹靂ってこういうことを言うのでしょうか。その後は検査と治療で「今日は」どころか一カ月近くも帰れませんでしたケド。
たまに病院の玄関から外を見ると、駐車場にポツンと停まったAudi 80が、とてもさびしそうに見えました。この車を思い出すとまず最初に出てくるのは、その時の病院の駐車場に停まっている風景なんです。
…って。それが車の思い出かよっ!(笑)

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画像はお借りしました



うーん。あと憶えていることはね…。
そうそう。集中ドアロック。

普通の車のドアロックは電磁式で、ガチャ!とかバシャ!とかいって動作します。今の車もみんなそうですよね。ところがAudi 80のドアロックって空圧式なんです。珍しいですよね。なかなか他では見たことがありません。当時の外車では普通だったのかは知りませんが。
ドアの窓のところにドアロックの棒が立ってるんですが、リモコンで操作すると、その棒が音もなくスーッと下がったり上がったりします。結構笑えます。
これ、駆動するエアー圧がなくなってくると、トランクのあたりからポコポコ音がするんです。この圧縮機の音がちょっと可愛いと言うかおまぬけと言うかでさらに笑えます。

ところが長期間車を停めてたりするとエアーが完全に抜けてしまって、リモコンを操作してもドアロックが動かない。しょうがないので結局キーを使ってドアを開ける、なんてことも頻繁にありました。
あんまりキーでばかりドアを開け閉めしてると、キーシリンダーが抜けちゃったこともありましたね。ま、そんな時は笑って助手席側から乗り降りすると(笑)。

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いろいろ細かい不調はありましたが、このAudi 80 2.0Eはとても気に入った車でした。次の車に買い替える時もAudi 80はカミサンに譲り。それがまたワタシに戻って。その後は甥っ子に譲り。最後は彼が古いBMW518iに買い換えるまで、ワタシの目の届く範囲でずっと活躍してくれました。


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